･ 41話 ページ41
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監督 ｢OK！！｣
｢……。｣
『はーい。……っ、あの』
綺麗だね、なんて言って笑う君はどこか儚くて
切なそうに、苦しそうに笑っていた。
その笑顔を守りたいと
ジュンミョンはきっとそう思ったんだ。
『……っ、離してください。もう、終わりなんで』
Aさんの声。俺はAさんに、腕をトントンと叩かれて我に返る。
｢……っ、本当だね｣
慌てて腕を離す。長い間Aさんを抱きしめていたせいか、温もりがなくなった腕に潮風が当たるとどこか寒くて寂しかった。
きっと恥ずかしさでいっぱいな今の俺は、誰にも見せられないようなブサイクな顔をしているだろう。
『どうしたんですか？ 固まって』
と、Aさんは笑う。
｢慣れてないからかな。緊張で、動かなくなっちゃいました｣
と、俺は嘘をつく。咄嗟についた嘘だけど、自分でも上手かったと思う。Aさんも完全に騙された。
でも……これが嘘だってわかっているなら、何が本当なんだろう。
俺はなんで、Aさんをずっと抱きしめていたんだろう。
考えると答えがわかるまで止まらなくなる性格なのが今は損だ。そればっかり考えてしまう。
『私も緊張しました、お互い様ですね』
｢あー、そうですね。でも１発でOKもらてよかった……｣
『本当にそうですよ。これが何回も続くってなったら私心臓がもたな……』
｢！｣
『……っ、ごめんなさい、私変なこと言いました』
何を言おうとしていたかなんとなく分かってしまったけど、理解するのが怖くて、ついつい ｢何のことですか？｣ なんて笑いかけた。
『それより、この後撮影なんですよね。違うバラエティーの』
｢あぁ、そうですよ。そこまで知ってたか｣
『そりゃあ、ほかの共演者に聞きましたよ〜！ ギョンスさんのキャラ、バラエティ受けしそうですね 』
｢逆、逆。喋らないから｣
『いいなぁ、引っ張りだこじゃないですか。……こんな方と喋れることが出来たこと、嬉しいです』
なんだろう、その言い方。その言い方じゃまるで、これが終わったら喋らないみたいじゃん。
ムカつく。
｢……｣
『あれ？ 車？』
黒いバンが来た。いつも俺が乗ってる車だから、すぐにメンバーが来たのだとわかった。
どうしよう。
ここでチャニョルが出てきたら、
Aさんに嫌われる
騙してたって思われる
｢Aさんこっち｣
『え？』
俺はAさんの手を引いた
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
