･ 33話 ページ33
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｢OK!!｣
『…………え？』
｢Aさんお疲れ様！｣
『えっ、あの監督……。私セリフまだ言ってませんよ？』
ここには大事なセリフが入るはず。私はそれを言っていない。もしかして、無意識で言ってた？ いやいや、プロじゃあるまいしそんな事しないはず。
すると監督は微笑んで言った。
監督 ｢セリフなくても、大丈夫だ、これ。Aさんの表情が全てを物語っているよ。最高。｣
全てを物語っている？ 私、物語ってたの？
ハル ｢ちょーよかったよ！ あた……俺のアドバイスのお陰？｣
『……違う』
ハル ｢なんだ〜。てっきり、好きな人のこと考えてたのかと思った｣
『好きな人のこと……』
私はただギョンスさんのことを考えていただけ。それなのに好きな人のこと考えていたように見えた？
『変なの……』
違うよ。
ハル ｢チャニョルさんのこと考えたわけでも無さそうだし｣
『そういえば……なんでチャニョルさんはダメなの？』
不思議だった。なんでチャニョルさんはダメなんだろう。チャニョルさんは大好きなのに。
チャニョルさんのことを考えると自然に笑顔に慣れるっていうのにさ。
ハル ｢だってあんた、いつも家でチャニョルさんのこと考えてる時どんな顔してるかわかる？ すっごいブス。本当にブス｣
『サイッテー。ハル嫌い』
ハル ｢もうニヤケすぎて猿よ｣
『ばらすよ？ クソオネエ』
ハル ｢はーい、もう言わない｣
ハルってば、私がキモイ顔でにやけてるのを知っていたんだ。……まぁ、ハルだからいいんだけどね。
ハル ｢そう言えばさ、大丈夫なの？｣
ハルは思い出したように、肘あたりを指していう。きっと、ハルが言いたいのはタトゥーのことだろう。
『なんか、大丈夫なんだって。あんまり半袖のシーンないらしいし……』
ハル ｢そこは心配してないわよ。ただ、共演者とかにバレたら嫌じゃない？｣
……ホントだ。
『確かに。どうすればいいかなぁ』
ハル ｢そこら辺も、計画練らないとね｣
『ハルに任せた』
ハル ｢しょうがないね｣
ギョンスさんや、ほかの共演者にも、バレたくない。このタトゥーはバレたくない。
バレたらきっと、昔みたいに除け者にされて、変な目で見られる。
また、私の世界にはハルしかいなくなってしまう。
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
