･ 2話 ページ2
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でもかと言って、夢女子かと言ったらそうではない。純粋なファンだ。……まぁそういう事があったらいいなとは思ったことある。
でも、隣ではしゃいでるこいつよりはマシなんじゃないだろうか。
｢もしオッパたちが、手を振ってくれたらどうしよう!! ｷｬｱｱｱｱｱ｣
なんて。自意識過剰夢女子……夢男子？め。
ほんと、さっきまで私のことうるさいとか言ってたのに、うるさいのはどっちだ。全く。
『ハル、わかったからご飯作ってよ。』
私はこの通りご飯が作れない。カップラーメンの茹で方すら分からない。だっていつも当たり前のようにハルに任せてきたから。
ハルと私達は生まれた時から一緒。いや、生まれる前……お母さんのお腹の中の時から一緒だったかもしれない。
うちのお母さんとハルのお母さんは仲良し。小学校からの仲らしい。
でも、ハルのお母さんはハルがこんな子に育ってるなんて知りもしない。まさか、オネエになったなんて……。知ったら多分倒れてしまうであろう。
だからハルも今私と一緒に必死に隠している。ハルが本当の姿を見せるのは、私だけ。
ハルの外面は爽やかなお兄さんって感じ。顔も悪くないし。
｢ご飯ぐらい自分で作りなさいよ｣
『作れないの知ってるでしょ!!』
｢あっ、D.Oさんの出てるドラマ始まった!!｣
『……』
｢A見ないの？｣
『興味無い。誰？』
｢誰って……本当にあなたEXOのファンなわけ？ いくらチャニョルさんが好きでも、他のメンバーの顔ぐらい覚えておかないとでしょ！｣
『……EXOのファンじゃないもん。チャニョルさんのファンなだけ！ もう良いです〜。コンビニで買ってきちゃうから！』
全く。ハルは知ってて私にお説教するんだから。
私は拗ねたふりをしながら玄関を出ていく演技をする。小さい頃から演技が上手いって言われてきた私。
｢ごめんって。拗ねないでよ。だけどもう少し待ってよ｣
焦りながらハルが言う。やった、引っかかった。昔から何回もやってるのに、ハルは毎度引っかかってくれるんだよね。
『嘘〜。拗ねてないよ、大丈夫！ ハルは毎回引っかかるよね。いい加減覚えたら？』
なんて私がからかい気味に笑って言うとハルは｢アンタの演技がうますぎるのよ！｣なんて怒る。
『はいはい。じゃあ、私行ってくるね〜』
私はそう言い、外に出た。
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巫づき。(プロフ) - トモさん» 2を見てもらえば分かる通り、訂正済みです。 (2017年6月11日 19時) (
レス) id: e0acf4d077 (このIDを非表示/違反報告)
トモ(プロフ) - 不躾で恐縮ですが、DDとは｢誰でも大好き｣の意味ではないでしょうか…？ (2017年6月11日 17時) (レス) id: 86b404f4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫づき。 | 作成日時：2017年4月15日 19時
