ポーカーフェイス瑞稀の謎

2.伊野尾慧くん ページ47

あなたサイド

A「伊野尾…先生」

慧「なに？」

A「何で私をここに閉じ込めたんですか…」

慧「……始めて大切な人を手にいれたから？」

伊野尾先生はそう言うと、フラフラしながら椅子に座った。

慧「前の彼女に浮気されて、次の彼女にも浮気されて…」

A「だからってこんなことしていいと思ってんですか！？」

慧「分かってる、だからAちゃんを選んだんだ」

A「え？」

慧「分かってくれる…よね？」

A「わかんないよ！こんなやり方で彼女を奪うなんて最低！」

慧「……チッ」

A「っ…」

さすがに言いすぎた…ヤバイ。

慧「お前って怖いもの知らず？」

A「どういうことですか…」

慧「俺、ナイフ持ってんの。なのに、そんな口答えできるなんて、褒めてあげる」

A「伊野尾先生！普通に戻って下さいっ！お願い…」

慧「もう無理。俺をこんなにしたのは、コイツら…Aちゃん、君が一番の恋人…」

そして…

ブスッ！！

私の目の前に散り誇る紅い花びら…

A「い…っ、の…ぉ…せ…ん……せっ、い…」

慧「やっとく手にいれたんだ…大切な大切な人。瑞稀くんより、愛してあげるね」

ブスッ！！

そして、伊野尾先生からも散り誇った。

A「みっ…ず………きっ……！」

息絶える寸前、私は見てしまった。

瑞稀くんが、自分の腹めがけてナイフを刺すところを。

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バッドエンド

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