クール系彼氏。

ライバル ページ31

いつも通り私は颯くんと帰るため、赤門の前で、サークルを終える颯くんを待っていた。









それにしても、高瀬麗菜ちゃん。
前見てたときよりも、もっと大人っぽくなってて綺麗だった。


さくらんぼみたりにピンク色の唇や紅く火照った頬。

本当に、名前のまま。









そこへ颯くんがきた。






あなた「、え」

隣には、麗菜ちゃん…?








私を見つけた颯くんは足早に私の元へ来ようとする。
でも麗菜ちゃんは颯くんの腕に自分の腕を絡めた。







颯「ちょっ、高瀬さん笑」









麗菜「えぇー、別にいいじゃん。ちょっとぐらいさ」









完全に二人の世界。









あなた「ご、ごめんなさいっ」









あなた「用事思い出したんで先、帰ります…、」









颯「じゃあ僕、家まで送ってくよ?」









麗菜「ええ、別に本人が先に帰るっていってるんだし一人で帰らせてあげればいいじゃん」









“ 颯は私と帰ればいいし ”









胸の奥がズキッ…と痛む。









すると麗菜ちゃんが口を開いた。






「これから、登校も下校も三人で帰ろう?私、留学から戻ってきて友達少ないし…」









いいよね?
なんてそんな綺麗な目で言われたら断れるわけない。









あなた「…じゃ、私これから一人で登下校するんでっ…」









颯「、は…?」









そういって私は颯の元から去っていった。

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