検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:55,853 hit

共闘 ページ8

薮side




コツ...コツ...


『誰だ!?』


コツ...コツ...


『どこにいる!』




あぁ、そうか。八乙女光が変装をしない理由がわかった。

あいつは、ターゲットはおろか、誰にも顔を見せないんだ。

顔を見せる隙すら与えず殺すんだ。



まぁそれが仇となって今回俺達のターゲットになってるわけだけど。




あれ、そんな事を考えてたら足音が止まってる。

ターゲットはまだ先にいるはずなのに。



まぁでも乱入するなら今だ と思い俺は2人の間に飛び出た。



すると急に八乙女光に頭を地面に押さえつけられた。


すると同時に聞こえる発砲音。



げ。あいつ銃を持ってたのか。


チラ、と上を見ると、面倒くさそうな顔をした八乙女光。

その顔は、あいつにむけられたものか、それとも俺にむけられたものか。

.......前者ということにしとこう。



薮『あいつ、俺の獲物だから。』



そう言って八乙女光の手をどけ、ターゲットの元へ走った。


この殺しの目的は共闘。俺と八乙女光が無理矢理でも手を組んで、距離を縮めるという魂胆だ。



ターゲットは俺の足音のする方に銃を向けた。

発砲する前に上手く物陰に隠れてやり過ごす。



『...!?...くそっ』


ターゲットは弾が切れたのか、撃ってこなくなった。



今がチャンスだと思い、俺はナイフを構えてターゲット向かって走った。


だけど一瞬、キラッ と光るものがあり、それがナイフだと気づく時にはもうよけられなかった。



ふと、後ろから気配がしたと思ったら『ぐっ』とターゲットは声を漏らし、キラリと光る物体は宙に浮いていた。

八乙女光がターゲットのナイフを蹴りあげたんだ。



俺はその隙を見逃さず、ターゲットに向かってナイフを突き刺した。



能天気→←依頼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みー | 作成日時:2017年3月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。