死ぬ気 ページ44
薮side
ひかるはあの言葉以来、何も喋らない。
聞こえるのは雨の音だけ。
すると、
『パァンッ』
と、突然発砲音が聞こえた。
なんだ?今のは誰が撃ったんだ?ひかるは無事なのか?
耳から入る情報だけじゃ、何にもわからない。
光『いきなり撃ちやがって...俺以外に当たったらどうすんだよ。』
撃ったのはひかるではないみたいだ。ひかるも無事そう。
少しほっとしていると、知らない声が聞こえてきた。
...おそらくこいつが、撃った張本人だろう。
『その時は悪いと思うさ。
...さっきからつけてたのはお前だな?』
光『そうだけど?』
つけてた?ってことはひかるはこいつに用があるのか。
でもいきなり撃ってきたってことは.....殺し屋か?
『久しぶりだな...。15年ぶりか。』
久しぶり...?知り合いってことか?
その後も会話はどんどん流れてきたけど、2人にしか分からないような内容で、俺達にはさっぱりだった。
だけど分かったこともある。
俺たちにひかるを殺すように依頼したのはこいつだ。
そしてひかるは...死ぬ気だ。
・
141人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みー | 作成日時:2017年3月2日 16時