大丈夫 ページ4
有岡side
俺の作戦はこうだ。
...え？聞きたい？ .....しょうがないなーもう！
まず、ターゲットに手を組んでほしいって依頼をする。
そんで仲間意識が芽生えることで心を許す。
完全に油断したところでうぉー！ってする。
...よくね？ 内容が薄っぺらいなんて言わないで。
薮「...なるほどね。」
中「でもいいよね！」
有「でしょー？」
裕翔ならわかってくれると思ってた！
伊「でもさぁ、この人、誰かと手を組んだことないっぽいよ。」
噂だけどね、と いのちゃんがパソコンをいじりながらそう言う。
有「なんでぇ！？」
伊「なんでって...そんなもんじゃない？殺し屋って。
大ちゃんが今言ったのと同じ事が無いとは限らないし、それが一番いい選択だと思うよ俺は。」
そんな...それじゃあこの作戦が...。
机に突っ伏して項垂れる。
薮「...じゃあ、俺が１回1人で接触してみるよ。」
7人「...えぇ！？」
みんなの声が揃う。
岡「ダメだよ！危ないよ！」
有「そうだよ！1人じゃ殺されるって！」
っていうかなんのために！？
薮「だってさぁ、何もやらずにただ依頼しても受け入れてもらえないだろ？
だから俺がちょっとだけでも心開かせてさ、受け入れやすくする！
...どう？」
確かに...それなら成功率は上がる。
知「じゃあそのまま宏太が殺っちゃえばいいんじゃないの？」
薮「それもそうなんだけど...念には念をって言うだろ？
それにさ、気にならない？
この依頼書には依頼者の名前は書かれてないしさ、どんな奴に恨まれてるのか、それに謎だらけのターゲットの事、俺達何にも知らないじゃん。」
確かに...。言われれば気になる。
岡「でも、ほんとに大丈夫？」
薮「大丈夫だって！」
薮くんが大丈夫って言うと、なんだか本当に大丈夫な気がするから不思議だ。
中「根拠は？」
薮「...それはほら...最年長の感だよ。」
大丈夫...なんだろうか...。
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作者名：みー | 作成日時：2017年3月2日 16時
