I believe you.

誘拐！？【癒芽李さんリクエスト】 ページ27

光side



光「お疲れ様です。」


店「おつかれー。」



バイトが終わり、真っ暗な夜道を1人で帰る。


今日もみんなが来て、さんざん騒いで帰っていった。

みんなの前では「また来たの」なんて言ってるけど、内心は嬉しいし、みんなを待ってる自分もいる。



そんなことを考えていると、さっきから後ろにいる人が気になった。


たまたま同じ方向なんだろうか。


そう思っても少し怖くなって、歩くスピードを上げてみた。



コツコツコツコツ...

ザッザッザッザッ...



踵をするようにして歩く人。

どんなに早く歩いても、その人はついてくる。


曲がり角をどんなに曲がっても、その足音が無くなることは無かった。



もうすぐマンションだ！そう思って走り出そうとした時、



光「...むぐっ！？」



後ろからハンカチを鼻と口に当てられ、俺は意識が遠のいた。



意識が薄らぐ中で、ブロロロ...と車のエンジン音が聞こえた。


「おい、早く運べ！」

「わかってるよ。お前足持て。」


その言葉と同時に体が浮く感覚がして、俺は完全に意識を失った。



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