信じたい。信じたくない。

話したいこと ページ4

薮side


今日は金曜日。


なぜか知らないけど、ひかるは2日間学校を休んでた。


あ、今日は来てるけどね。


休み時間。俺と伊野尾が話しているとそこへ光が来た。


伊野尾はあからさまに目をそらす。


光「今日さ、話したいことあるんだ。放課後いい？」


俺ちょっと用事があって遅れるけど。


そう言った光に、俺と伊野尾は目を合わせてこう言った。


薮「いいよ。教室でまってる。」


光「……そっか。じゃああとでね。」


なんかひかる…元気なかったか?


光が自分の席へ戻ったのを確認した伊野尾はまた俺にさっきの続きを話しかける。


あからさますぎる。


『キーンコーンカーンコーン……』


チャイムが鳴って先生が入ってきた。


皆ガタガタと席に戻る。


『今日さ、話したいことあるんだ。放課後、教室で待っててくれない?』


俺は、さっきひかるが言ってたことを考えていた。


だから、先生に当てられた事にも気づかず、怒られてしまった。


はやく、放課後になってほしい。なってほしくない。


時間が、止まればいいのに。


そんなことを考えながらぼーっと時計を見ていた。


そしたらまた先生に怒られた。


先「薮が珍しいな。体調が悪いのか?」


最終的には心配された。


まぁ、普段真面目に授業を聞いてる俺がぼーっとしてたらそうなるか。


ちらっと見た時計は、今日の授業の終わりの5分前を指していた。

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