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叔母さん ページ22

光side


ガチャ...


静かに家のドアを開ける。


別に意識してるわけじゃないけど。


すると、電気をつけようとする前にパッと明るくなった。


光「おばさ...」


目の前には叔母さんが立っていた。


叔母「ずいぶん遅かったのね。昼ごはんも、夕ごはんも、掃除もほったらかしで。」


そうだ。全部、忘れてた。


でも、叔母さん。聞いてよ。



また、涙が溢れてきた。


光「...っかあさんが、死にました...!」


叔母「...え?」


光「お昼前、病院から電話があって...。容体が急変したって...!」


叔母「...。」


光「緊急手術が始まって、やっと出てきたと思ったら、首を横に振って...。」



俺はさっきまでの事を説明した。


黙っている叔母さんの顔を見てみると、



光「...お...ばさ...?」



叔母さんは、



叔母「.....ふふっ .....あっはっはっは!」



笑っていた。



なんで。どうして。自分の姉ちゃんが死んでんだよ?なんで笑ってんの?


光「おば...」


叔母「やっと!やっと死んだのね!!」


光「...え?」


叔母「昔っから周りに好かれるのは姉さん。私がどれだけ勉強も運動も頑張っても、姉さんに適うことは無かった。」


そう言う叔母さんの顔は悲しそうな顔をしていた。


叔母「でも、姉さんが結婚して、アンタを産んでから、姉さんは体が悪くなった。」


なに...それ...。


叔母「父親は事故で死んで、姉さんも終わったなって思ったわ。ざまぁみろって。

...でも、姉さんはどれだけ辛くても笑顔でいたわ。するとね、人はみんな姉さんの味方になるの。

それがどれだけ私の癇に障ったか。


ずっと私は、いつも笑顔で幸せそうにしてるアンタ達親子が嫌いだったのよ。」


ずっと暗かった叔母さんの顔が、急に明るくなった。


叔母「でも、やっとよ。もう邪魔する奴もいない。これからはとことん苦しめてあげるわ。」


今日はもう眠いから寝るわ。そう言って叔母さんは寝室に入っていった。


俺は、ただただ、今起こったことが信じられなかった。

暴力→←母さん



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みー(プロフ) - ひかひかさん» いぇーい 勝ったー!笑 8人兄弟ってすごいね!!一番上とはだいぶ離れてるの? そうなんだ!勉強もピアノもがんばって! (2017年1月10日 23時) (レス) id: 51ea2b880c (このIDを非表示/違反報告)
ひかひか - 1個上か〜ちょっとだけみーの方が年上かなんか負けた気がするのは何でだろうww私兄弟でも末っ子なんだよね〜ちなみに8人兄弟!やばいっしょめっちゃ多いの ピアノは得意だよ高校も音楽科へ行くんだ!! (2017年1月9日 22時) (レス) id: 7139aaaddc (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ピアノ弾けるの? 私は高1だよー! 一個違いだったんだね! (2017年1月9日 16時) (レス) id: 51ea2b880c (このIDを非表示/違反報告)
ひかひか - かわいいよ!!よくプレイルームで私が伴奏してみんなで歌ったり楽しい!みーは何歳?大学生?高校生?私は中3だよ (2017年1月8日 22時) (レス) id: 7139aaaddc (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ひかひかさん» 疲れる。もう休憩も終っちゃう。(._.`) そうなんだ!子供かわいい? (2017年1月8日 16時) (レス) id: 51ea2b880c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みー | 作成日時:2016年12月29日 3時

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