信じたい。信じたくない。

寂しさ ページ17

光side


光「はぁぁー。」


今日はずっとバタバタしてたから疲れた。


風呂に入ったあと部屋に布団をしいて、その上にゴロンと寝転ぶ。


光「明日は学校行かないと...。」


授業とか受けるのはまだだけど、転入手続きとかしないといけないらしい。


明日しないといけないことを考えてると、瞼が重くなってきた。


完全に寝てしまう前にスマホに手を伸ばし、アラームをセットした。


明日の朝ご飯は味噌汁を作ってみよう...


そう思って、俺は意識を手放した。









ピピピピ...ピピピピ...


光「んぅ.....。」


ここどこだ...。


寝ぼけた頭で考える。


あ、そうだ。母さんの実家に来たんだった。


俺は起き上がって顔を洗いに行った。


コンタクトも入れてっと...。


やっと目が覚めた気分。


すると、仏壇があるのに気がついた。


手を合わせた方がいいのかな...と思って近づいた。


遺影にはお年寄りのお婆さんが写っていた。


この人は...おばあちゃんだ。


母さんの母さん。


そうだ。小さい頃ここに来たのはおばあちゃんが亡くなったからだ。


俺は手を合わせて、キッチンに向かった。


味噌汁の作り方を調べて作り始める。


便利だよね。スマホって。


そういえば、叔母さんは結婚してないらしいけど、こんなだだっ広い家で1人なんて寂しくないのかな。


おじいちゃんは俺が生まれる前に亡くなってるらしいし。


俺でその寂しさが和らいでくれたら嬉しいな。


そんなことを考えてたら味噌汁ができた。


机に味噌汁と魚とご飯を並べていると、ちょうど叔母さんが起きてきた。

気まづい→←カレー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す