【ヒロアカ】秘密だけど【宝石の国】2 (ページ35)

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先生ページ35

部屋に無機質な音が響く

私は目が覚めると冷たい机の上に寝ていた

拘束はされていないが、されていないからといって動ける状態でもない

「お目覚めかい？」

誰かに話しかけられ目線をずらすとスーツ姿の男がいた

「やあ。初めましてだね」

体にいくつもの管が繋がれている

よく見るとそいつの顔にあるべきものが無かった

あるとしたら口だけ

「びっくりしているね。まあこの顔を見ればそうなるか」
A「誰…？」
先「失礼。僕はことは先生と呼んでくれていい」
A「先生？」

先生と名乗る男はAに近づく

先「にしても…君の体はボロボロだね。ふむ、宝石の体とは珍しい個性だ」

Aの体は腕の銀がなく、足と胴体が所々欠けている

先「君が来たときに片方の目を貸してもらったけど実に興味深い」
A「どうする気だ」
先「どうする気？うーん、そうだなぁ…君の願いを叶えてあげよう」
A「は？」

ヴィランというやつが何を言ってるんだ

先「なんでも言ってごらん？」
A「…たい」
先「ん？」
A「人間に戻りたい」