キセキ (ページ22)

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Aside

大我と双子を連れて家に帰った。
手洗いうがいを済ませると、リビングに集合する。
人見知りのはずの風歌は、大我を警戒している様子はない。

どう切り出せばいいのかな。
あまりにも早くこの時が来てしまったので、どう説明すればいいかが分からない。
どう説明すればすんなり受け入れてくれるだろう。

A「いつもいい子にしてる大志と風歌にプレゼントです。この人は大志と風歌のパパだよ」

これが一番穏便に済む説明の仕方ではないだろうか。成長したら誤魔化しきれない部分が出てくるだろうが、そこは事実を説明して理解してもらおう。

大我「え、俺、おもちゃか何かなの？プレゼントって……」
A「これ以外に理解してもらえそうな説明の仕方、ある？」

大志はパパを欲しがってたから丁度いいと思う。

大志「高地おじちゃんと一緒にテレビに出てた人？」
風歌「ママと一緒に歌ってた人？」

そう言えばお母さん、大志と風歌にSixTONESのYouTubeとかライブ映像を見せたって言ってたな。お母さんもお父さんもSixTONES、好きだからな。

A「そうだよ。ほら、自己紹介して」
大我「えっと、SixTONESの京本大我です。高地のお友達だよ」
大志「これから大志達と一緒に住むの？」
A「まずは今日と明日ね。それから先はまだ分かんないかな」
風歌「何で分からないの？」
A「パパの頑張り次第だからねー」

そうなんだー、と納得したように頷く大志と風歌。
ホントに可愛い。我が子ながら天使だわ。
これを親バカって言うのかな？

大志「ねえ、パパ！YouTube見よ!」
風歌「ふう、SixTONESの動画みたい」
大我「いいよ。SixTONESのね」

スマホでSixTONESの曲のMVを見せている大我。
膝に大志と風歌を乗せている。
その姿がとても父親っぽくて、写真を撮った。
それを高地に送りつける。

高地きょもが父親してるじゃん

すぐに返信が帰ってきた。
大我が双子を構ってる間に、夕食の準備をする。

大志はNAVIGATORが、風歌はJAPONICA STYLEを気に入ったようだ。大我は双子から歌って、とせがまれていた。