45話｢突撃は唐突に｣ ページ5
｢昨日の諏訪くんすごかったね｡みんな助かったと思うよ」
２日に渡る文化祭を終え､帰り道｡
駅に向かっている途中で合流した何人かのクラスメイトの最後尾にいた諏訪くんとしゃべりながら歩いていた｡
少し前には宮古くんと奈津もいる｡
宮古くんは自転車通学だったはずだから､みんなに付き合っているだけだろう｡
諏 ｢そんなことない｡二ノ瀬と宮古がクラスをまとめておいてくれたからだ｣
｢それでもすごいよ｡私にはあんなこと思いつかなかったから｣
諏 ｢そ､そうか･･･｣
諏訪くんが顔を背ける｡耳が少し赤いのがさらさらと柔らかそうな髪の間から見えた｡照れてるのかな？珍しい｡
諏 ｢･･･｣
｢･･･｣
ちょ､待って､諏訪くんが黙るからなんか私まで恥ずかしくなってきたんだけど｡この初々しい感じすごいむずっ･･･とくるからやめてほしい｡
ついに沈黙に耐え切れなくなった私は､｢諏訪くん！｣
｢･･･あの､メールでしか言えてなかったから､その･･･私も､みんなと同じように思ってるっていうか･･･っ｣
諏 ｢？何をだ？｣
こてん､と首を傾げる天然男子｡
言いたい言葉はたった一つ｡人間の最低限の礼儀として､こういうときに言うことは決まっている｡
頭では分かってる｡分かってるけど､でも･･･
｢あ､あり･･･｣
諏 ｢蟻？｣
｢違うわ！！｣
いやごめん､お願いだからここで天然茶々入れるのはやめて｡
今結構振り絞ってるから､温かく見守ってくれないかな諏訪くん｡
諏訪くんによってすっかり乱されてしまった呼吸を必死に整え､今度こそ心を決めて口を開く｡
｢･･･っありが､｣
？｢｢見つけたぞ諏訪ろうぉおォおおオお！！｣｣
諏 ｢ぐガッ｣
･･･ぱったん｡
目の前で諏訪くんがうつぶせに倒れる｡
｢すわろうぉぉぉ｣と叫んで諏訪くんに突進してきた崩した制服の短髪男子は､｢ミッションコンプリート｣と言わんばかりに鼻から蒸気を出している｡
前を歩いていたはずのクラスメイトたちはとっくに見えず｡
･･･んん？どういう状況？
？｢はっ男のくせにだらしねえな！お前ホントに空手家かよ？｣
呆然と立ちすくむ私を完全スルーし､地面に伏す諏訪くんに向かって短髪男子が吐き捨てる｡
･･･状況は分からないが､一つだけ理解したことがある｡
またとんでもなく誤解した個性的過ぎるキャラが出てきたということ｡
勘弁してください｡
46話｢首を傾げる極悪人｣→←44話｢どんなに寝ても果報は来ない｣
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あかり(プロフ) - 京さん» いやほんとに､作者自身も唯人くんのキャラ変に恐怖を感じております…｡考えてもいない展開に進んでて作者もびっくりっす←ありがとうございます！冬休みなんで今こそ亀更新を改善しようと試みております！！ (2018年12月27日 12時) (
レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 何！？もうこわい！唯人君どうしたん！？ストーカー通り越してサイコストーカーやで！？((失礼しました。あまりの変化ぶりにちょっとリアルでいそう…。と思ったのでつい((宮古君のほうも楽しみですねぇ！更新頑張ってください！ (2018年12月27日 9時) (レス) id: abb6f0cd00 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます！宮古くんPartの方が明らかに長いですねすみませんんん(( (2018年12月11日 22時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - リク早速書いてくださりありがとうございます！宮古くんの裏？の本音みたいなのが見れてすごくよかったです！！ありがとうございました(´ω`) (2018年12月11日 7時) (レス) id: e1cfe1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 夜さん» リクありがとうございます！それはもう､諏訪くんは手塩にかけてかわいさを磨いております！←諏訪＆主人公でちょっとむずっとする関係のふたりの日常で書かせていただきます！)^o^( (2018年12月10日 21時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
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