63話「喧嘩ネタ(やっと)最終話」 ページ27
宮「......言っている意味が、よく分からないんだけど」
微かに揺れた宮古くんの言葉が、沈黙を貫く教室に響いた。
背中が小さく震えているように見えたのは、私の勘違いだろうか。
宮「嫌い、とか言ってないよね?なんでそんな話にるのか、分からないんだけど」
苛立ちん含んだ言葉に、奈津が俯いたまま「ごめん」と静かに返す。
奈「言い方が悪かった。嫌い、とは違うな。
......迷惑なんじゃないかって思ってたんだよ」
宮「何が?」
宮古くんが強張ったままの声で尋ねると、奈津は「何がって...」と一度言葉を詰まらせ、泣きそうな、苦しげな表情を浮かべた。
奈「例えば......私と一緒にいると、先生に言われたりたかするっしょ、いろいろ。
付き合う友達は考えろとか、お前にはもっと合う相手がいるはずだ、なんて」
宮「ああ、まあそれなりにはね」
未だにそんなことを言う先生がいるのか...っていや違う。確かにそれは驚きだけど、今気にするべきところはそこじゃあない。
.....なんで宮古くん肯定しちゃったの?
いやいやいや、そこは普通「そんなことない!」って言うべきじゃないの?
奈津もあっけにとられたように宮古くんを凝視している。
しかし宮古くんは発言を撤回するどころか、「それだけじゃないよ」とさらに言い募る。
宮「クラスのみんなにだって言われるし、部員たちにもからかわれる。ああ、親に問い詰められたこともあったかな」
奈「み、宮古?」
宮「けどさ、気づいたんだよね」
奈「え?」
張り詰めていた空気がふいに和らぎ、奈津の戸惑いの声を遮るように、「そ」と宮古くんが続ける。
宮「そういうの、別にどうでもいいなってことに気づいたからさ」
奈「......どうでもいい」
奈津が呟くように繰り返す。
宮「うん。まあ僕今のところ友達関係にも進路にも悩んでないから。
磯野みたいな友達がいたって別になんともないってことは、僕を見れば分かるでしょ?」
奈「なんともないって腹立つな」
宮「あ、ごめんそういう意味じゃないんだけど、」
奈「分かってるし!」
明るい声が上がる。奈津は心底可笑しそうに笑っていた。
奈「分かった分かった。どうでもいい、ってことだろ!あーそう考えれば私もどうでもよくなってきた‼」
宮「磯野はもうちょい気にしたら?」
奈「なんだと?」
.....まあ、これで落着ってことでいいのかな?
あー喧嘩ネタ長かった!←
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あかり(プロフ) - 京さん» いやほんとに、作者自身も唯人くんのキャラ変に恐怖を感じております…。考えてもいない展開に進んでて作者もびっくりっす←ありがとうございます!冬休みなんで今こそ亀更新を改善しようと試みております!! (2018年12月27日 12時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 何!?もうこわい!唯人君どうしたん!?ストーカー通り越してサイコストーカーやで!?((失礼しました。あまりの変化ぶりにちょっとリアルでいそう…。と思ったのでつい((宮古君のほうも楽しみですねぇ!更新頑張ってください! (2018年12月27日 9時) (レス) id: abb6f0cd00 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます!宮古くんPartの方が明らかに長いですねすみませんんん(( (2018年12月11日 22時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - リク早速書いてくださりありがとうございます!宮古くんの裏?の本音みたいなのが見れてすごくよかったです!!ありがとうございました(´ω`) (2018年12月11日 7時) (レス) id: e1cfe1ea92 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 夜さん» リクありがとうございます!それはもう、諏訪くんは手塩にかけてかわいさを磨いております!←諏訪&主人公でちょっとむずっとする関係のふたりの日常で書かせていただきます!)^o^( (2018年12月10日 21時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
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