諏訪くんは普通じゃない

14話｢コラボ｣ ページ15

注意：言い忘れてたごめんなさい！！すみませんみなさま､こちらの作品は吉村さん家の恋愛事情 #完結編#とのコラボで､このコラボは吉村さん家の方の次話となっておりますので､そちらを先にご覧ください！


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諏訪side




変な奴らが来たと思った｡



吉村って方はずっとプンプン怒ってるし､廣瀬って方も不機嫌顔｡





｢もう､千尋もうちょっと礼儀正しくできないの？｣



千 ｢してるって｣





なのに､仲良く見える｡



というか､最初から思ってたんだが･･･


吉村さんが少し二ノ瀬(あいつ)に似てる気がする｡





｢ん？諏訪さん､どうかしましたか？｣



諏 ｢いや･･･吉村さんが知り合いに似てたので｣



｢へえ､私が？｣




どこが似てるのかって言われると答えられない｡

けど､なんとなく･･･




千 ｢ほら､俺のアップルパイやるよ｣


｢ありがと！｣




ほら､似てる｡


あの自然公園の時の二ノ瀬と同じだ｡




諏 ｢仲､いいんだな｣




知らずに､そんな言葉が出た｡


吉村さんと廣瀬くんは顔を見合わせ､お互い真っ赤になった｡




･･･なんだか､変な感じがする｡



なんだ､これ｡





千 ｢あー､そんな詰め込むなって｡水｣



｢もごご･･･｣





二ノ瀬に似た奴がいる｡


それだけで､なんでこんな違和感がある｡



･･･いや､違うのか？


二ノ瀬の隣に､男がいるから？


だから､こんなにモヤモヤするのか｡



って､違うだろ､それも｡


そもそもこいつは､二ノ瀬じゃない｡




別人なのに｡




｢諏訪さん？｣




なんなんだ､一体｡



本物の二ノ瀬に会いたい｡


本物の二ノ瀬としゃべりたい｡




｢諏訪さんは､好きな人とかいないんですか？｣




好きな､ひと｡


"いない"



今までの俺なら､間違いなくそう答えていた｡


けど､なんでだ？


声が出ない｡




今までと変わらないはずだ､俺には"いない"｡




そもそも､｢好きな人｣の定義ってなんだ？




もしも､この２人みたいになるってことが､｢好きな人｣と｢付き合う｣ってことなら､俺は･･･








諏 ｢いる｣









二ノ瀬ともっと仲良くなりたい｡

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