【翻弄される男】新ペア ページ10
新ペア:吉村四樹Aの姉&とクラスメイトの木内硝人のペア!
(以後Cペアと表記いたしますです)
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木 「すっ、好きになりました。つきあってください!」
四 「・・・は?」
硝人side
僕は地味だ。冴えないやつだ。
自覚は大いにある。けど、今更読書という趣味を変えたりしてあらがうのは無意味だ。
別にイジメられているわけでもなく、無視されているわけでもない。
友達もいるし、冴えないけれどそこそこ安定に幸せな日々を送っていると思う。そして僕には、それで充分だ。
そう思っていたのに、夜に現れた華やかな蝶は、いとも簡単に僕の考えをくつがえしていった。
吉村四樹。クラスメイトなのに話したことはなかった。
派手で明るそうな感じなのに、特定の友達とはつるまず、いつも蝶のようにフラフラとしているのも、最近知った。
けれど、気になるのは・・・ときおり見せる、寂しそうな目。
彼女がなにを考えているのか、知りたいと思った。
だから、なんだけどな。
告白したのは。
キョトンとした顔を再度見返すと、彼女はみるみる顔を赤くしていった。
四 「・・・な、なんで?急になに?からかってるとかなら、私別に、」
木 「違います」
四 「・・・へっ」
からかってるとか、そんな馬鹿なことを口にした吉村さんに腹がたった。
誰がからかうもんか。
木 「本当に、好きになったんです。吉村さんの隣にいて、吉村さんと一緒に歩いて、吉村さんを、ずっと大好きでいたいって、思うんです」
四 「!」
黙りこくってしまった吉村さんが心配になり、顔をのぞきこもうとすると、シャツの胸元がつかまれた。
声を上げる間もなく、そのまま引き寄せられ、赤く染まった頬が視界に入る。
・・・あ、吉村さんの目、潤んでる。きれいだな。
そんなことを思っていると、唇に柔らかい感触。
木 「ん!?・・・!!!」
ギブアップだと言わんばかりに彼女の腕を軽く叩くと、吐息とともに唇が離れた。
吉村さんの顔は、さっきの数倍赤かった。
木 「よ、よしむらさん?」
四 「ま、あ、ありがとう。私のこと、その・・・好きって言ってくれてううれ、うれし、い・・・」
ズドッキューン。
可愛すぎだよ吉村さん・・・
一人悶絶してから、彼女の身体を引き寄せる。
僕の鎖骨に、彼女の柔らかい肌がふれる。
四 「き、木内・・・?」
木 「好きです」
これで彼女は、僕のものだ。
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作者名:あかり | 作成日時:2018年6月28日 22時