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【翻弄される男】新ペア ページ10

新ペア:吉村四樹Aの姉&とクラスメイトの木内硝人のペア!


(以後Cペアと表記いたしますです)



+++++++++



木 「すっ、好きになりました。つきあってください!」



四 「・・・は?」




硝人side



僕は地味だ。冴えないやつだ。
自覚は大いにある。けど、今更読書という趣味を変えたりしてあらがうのは無意味だ。

別にイジメられているわけでもなく、無視されているわけでもない。


友達もいるし、冴えないけれどそこそこ安定に幸せな日々を送っていると思う。そして僕には、それで充分だ。

そう思っていたのに、夜に現れた華やかな蝶は、いとも簡単に僕の考えをくつがえしていった。


吉村四樹。クラスメイトなのに話したことはなかった。


派手で明るそうな感じなのに、特定の友達とはつるまず、いつも蝶のようにフラフラとしているのも、最近知った。

けれど、気になるのは・・・ときおり見せる、寂しそうな目。

彼女がなにを考えているのか、知りたいと思った。



だから、なんだけどな。
告白したのは。


キョトンとした顔を再度見返すと、彼女はみるみる顔を赤くしていった。




四 「・・・な、なんで?急になに?からかってるとかなら、私別に、」



木 「違います」



四 「・・・へっ」


からかってるとか、そんな馬鹿なことを口にした吉村さんに腹がたった。

誰がからかうもんか。



木 「本当に、好きになったんです。吉村さんの隣にいて、吉村さんと一緒に歩いて、吉村さんを、ずっと大好きでいたいって、思うんです」


四 「!」


黙りこくってしまった吉村さんが心配になり、顔をのぞきこもうとすると、シャツの胸元がつかまれた。
声を上げる間もなく、そのまま引き寄せられ、赤く染まった頬が視界に入る。

・・・あ、吉村さんの目、潤んでる。きれいだな。



そんなことを思っていると、唇に柔らかい感触。


木 「ん!?・・・!!!」



ギブアップだと言わんばかりに彼女の腕を軽く叩くと、吐息とともに唇が離れた。

吉村さんの顔は、さっきの数倍赤かった。



木 「よ、よしむらさん?」


四 「ま、あ、ありがとう。私のこと、その・・・好きって言ってくれてううれ、うれし、い・・・」


ズドッキューン。


可愛すぎだよ吉村さん・・・


一人悶絶してから、彼女の身体を引き寄せる。

僕の鎖骨に、彼女の柔らかい肌がふれる。



四 「き、木内・・・?」





木 「好きです」





これで彼女は、僕のものだ。

【たまには】・・・番外編 Aペア→←休憩#



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作者名:あかり | 作成日時:2018年6月28日 22時

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