# ページ3
千 「おい、だからなんだその呆けた顔は!無礼だぞ!」
悪かったな。元々こういう顔なんだよ。
「すみません、私ちょっと知らないですね。失礼します」
千 「おっおい!」
五 「あっははは、面白いね、君」
千 「い、五兎さんっ」
五樹兄に面白いとか言われてもな。
・・・いつも言われてるわ。
千 「貴様、いい加減に」
? 「何の騒ぎですの、これは」
この声は・・・
「夜鷹先輩っ」
夜 「?なんですの、この子は」
千 「なんでもございませんっ。申し訳ありません、夜姫様」
うわあ、夜鷹先輩お姫様の格好似合い過ぎ!
夜 「五兎様はいつもご自由で羨ましいですわ」
五 「はは、嫌味かなあ?」
あ、、、前世ではこんな感じなんだ、ふたり。
笑顔で火花散らすかー。
夜 「では、わたくしはこれで失礼いたしますわ。舞鶴、四鶴」
舞・四 「はっ。」
おお、シュッと出てきた!くのいちってやつ?かっこいい。
舞と四樹姉のコンビって・・・なんか新鮮だな。
夜 「ごきげんよう」
最後まで優雅か。
夜姫が舞たちと去ったところで、
? 「おーおー嬢ちゃん、一人かい?」
この、私の目の前に五樹兄と千尋がいるのにまるで周りが見えていない馬鹿丸だし発言をするのは・・・
「・・・三葉兄・・・ハア」
三 「なっ、おい何故溜息などつく!こっちはお前を誘拐してやろうとしているのだぞ!」
あーあ、言っちゃったよこの人。
大丈夫?五樹兄結構な立場の人っぽいけど。
硝 「あ、あの・・・多分それは言っちゃいけないことかと・・・」
おお、木内さんもいたのか。
またしても意外なコンビだ。
五 「ええっと・・・君達は?」
三 「・・・やいやいやい!」
話が噛み合っておりません。
三 「俺は江戸一番の悪、三津でい!こいつは子分の硝助だ!そこの女を渡してもらおうか!」
自分で悪とか言っちゃうんだ。ホントに馬鹿だな。
千 「おいそこの役人共、こいつらぶち込んどけ」
役 「「はいっ」」
三 「あ、おいっ、やめ、やめろぉおぉおお」
むなしい叫びが、広い江戸に響き渡ったのだった。
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