91 **CM** ページ40
それなのに
まだ大人の女性とは言い難い南さんを
放っておけない場面に出くわす事が多くなるにつれ
近寄るまいとの決意も虚しく
つい感情的になってしまうことも多くなっていき。
南さんの笑顔の奥には
まだ憧れ程度のものかもしれないけれど
俺への特別な想いがあるんじゃないかと
勝手な思い込みも生まれ
この関係を止めるのも進めるのも
自分次第のように感じていた。
けれど違っていた。
それまで
特定の男性社員と懇意にする姿を見せていなかったはずが
早瀬や天野さんにも
俺に向けるのと変わらない笑顔を見せ始めるようになり、
それだけではなく
顔を赤らめたり慌てたり抱き留められたりと
目の前で
次々と焦りを生むことばかりを起こしていく。
焦り？
違うな
嫉妬だ。
そんな時、
二年ぶりにレナと偶然出会った。
元気だった？
そう問い掛けると
思いつめた顔で返された言葉に大きく動揺した。
「私、チャンミンと別れたつもりはないから」
涙を浮かべながら何度も繰り返すレナに
場所を変え話そうと促したけれど
立ち尽くしたまま言葉を続けた。
「好きなの．．．
まだチャンミンが好きなの．．．
私達、別れ話をしてないよね．．．？
私、まだチャンミンの彼女だよね？」
人目をはばからず抱き付いてきたレナの行動は
以前からは考えられないもので
「あの時
本当は怒って欲しかった
引き留めてほしかったのに」
こちらまで苦しくなるような息遣いで
告げられた想いに茫然とした。
この二年間、
過去として整理をつけていた俺と違い
レナはずっと苦しんでいたのか．．．。
堰を切ったようにはらはらと涙をこぼし始めたレナを
そのまま一人で帰すことも出来ず、
マンションの前まで送り届け
新しい連絡先を聞こうとすると
「部屋に来て
お願い．．．。
話しがしたいの．．．」
泣きはらした目でそう言われたら
断れるはずもなく
あんな終わり方をした後悔もあり
素直に応じた。
けれど
受け入れたくないレナと
これ以上傷付けたくないばかりに強く言えない俺とでは
話し合いは平行線で。
最後には去ろうとする俺に抱きつくと
泣きながら抱いてくれと懇願された。
もちろん受け入れることはできなかったけれど
罪悪感からその腕を引き離すこともできず
朝までそばに寄り添った。
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
