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目の前に一階のフロアが開けた。
「心配して頂いたのに
失礼な態度を取ってすみませんでした。
お先に失礼します．．．」
頭を下げながら
逃げるようにエレベーターから降りた。
泣きそうな顔をなんとか取り繕いながら
エントランスを力無く歩く。
息をするたびに
どんどん力が抜けていくけど
これはきっと熱のせいじゃない。
最後に一度だけ振り向いた時に目に入ったのは
チャンミンさんの見たこともない険しい顔。
もうだめだ、終わった．．．。
この１ヶ月でやっと近付いた関係を
全部台無しにしちゃったんだ．．．。
チャンミンさんは
気を付けて、と
背中に向けて声を掛けてくれたきり
それ以上何も言ってくれなかった．．．。
当たり前か。
落ち込みっぱなしの心では
チャンミンさんの気持ちを取り戻す方法は思いつかないけど
何かしたとこで余計にこじらせる自信だけはあって絶望的。
なんでこんなことになったんだろう．．．
上手く頭がまわらない．．．
熱は本当にあるのかな．．．
エントランスのドアが開いたから
ぼんやりと目を向けると
外回りだったのかな、
ビジネスコートをイヤミな程おしゃれに着こなした天野さんが
飄々とした足取りでこちらに向かう姿が目に入り
私に気付くと笑いながら手を振ってくれた。
「Aちゃんお疲れ」
「お疲れ様です」
こんな時、天野さんの無駄な笑顔はありがたいです。
一時でもいつもの自分を取り戻せる気がします。
天野さんは
超寒くてさ〜、なんてぼやきながら
チャンミンさんと同じく
私が手にするペーパーバッグに目を向けた。
そして
私の後ろに視線を送ると目を細めて
小さく笑った。
？
「今日は朝から俺が居なくてハラハラしただろ？
やっぱり当日に渡したいよね」
冗談めかしながら
手を差し出して
ウインクまでしてくれた天野さんに
「良かったらどうぞ。
義理ですけど」
釘を刺しながら
すぐに差し出した。
「マジで？いいの？」
「はい．．．」
誰かに貰ってもらえて良かったです。
持ち帰るのは辛いから．．．。
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みずほ(プロフ) - さやさん» 待てる女(≧▽≦)さやさんありがとうございます！自分で書いたくせに、落ち込んでるヒロインちゃんが不憫で妄想が滞り中です。再開した際にはまたお付き合い下さーい(^^)/ (2018年6月7日 9時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
さや - みずほさん、ゆっくりで大丈夫ですよ。私は待てる女なので、何度も読み返したりしながら、楽しんで待ってます（笑） (2018年6月4日 23時) (レス) id: 286fd6a5af (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - みよこさん» みよこさんありがとうございます、そう言って頂けて嬉しいです(*^^*)ただ、ちょっぴり煮詰まってしまい再開は少し先になりそうなんです、ごめんなさい。早くhappyな２人をお届けしたいのですが(^^;) (2018年5月14日 10時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
みよこ(プロフ) - みずほさん、お話の続きが気になって気になって・・・更新を心待ちにしております(*^-^*) (2018年5月8日 22時) (レス) id: ba2b1a5b8e (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 神鹿さん» 寝れてるけど眠れないwwwツボりました〜(^^)/チャンミンがはっきりしないまま今章満杯になっちゃいました、こんなお話しで大丈夫かな(^-^;。次章も神鹿さんの安眠を妨げる展開にしますね← よろしければお付き合い下さい！ (2018年4月18日 17時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずほ
| 作成日時：2017年7月23日 16時
