27 ページ27
チャンミンさんが久々に出社した朝。
「おはようございます」
廊下ですれ違う私は
今までと変わらず挨拶をするだけの関係だけど。
珍しく足を止めてくれたチャンミンさんに
「おかえりなさい、
出張お疲れ様でした」
そう言えた私は
ちょっとだけステップアップ。
いつも通りの穏やかな表情でもらった
「ただいま」
の響きが優しくて
胸いっぱいに広がっていく。
ほんの些細なことだけど
今の私には
背中を押してもらえる十分な出来事。
広いオフィスの中、
チャンミンさんのデスクは
私から一番離れた場所で、
お互い壁を背にして向き合うかたちで座ってる。
だから普段は話す機会がないんだけど、
いつもチャンミンさんの姿を見ることができるんだ。
そして今も
ナミさんと笑いながら話してるのがよーく見えてしまう。
でも焦らない、焦らない
決めたんだから。
おみやげかな？
チャンミンさんが個性的な色した紙袋を手渡すと
ナミさんの笑顔がますます綺麗に咲いた。
あ、
焦らない
焦ってない...からね。
朝礼が終わると
チャンミンさんは外回りに出掛ける準備を始めてる。
今日はもう話すチャンスはないんだろうな。
このまま眺めてたいけど、
私の周りは皆席を外してるから、目立っちゃう。
なにより仕事しないと。
それに今日はもう話せたからいいんだー！
私の満足ＢＯＸはずいぶん小さくなったみたいで
すぐに満たされるようになった。
仕事のスイッチを入れようと大きく伸びをしたら
遠くのチャンミンさんと
バチっと目が合ってしまった。
よりによってこんな姿を。
恥ずかしい////
すると
一緒に出掛ける後輩君に
何かを伝えて、
ドアに向かうはずのチャンミンさんが、こちらに向かって歩いてくる。
あれあれ？
足を止めたのは私のデスク。
ええ？！
こんなことは初めて！
「南さん、
これ出張のおみやげ。
みんなで食べてもらえるかな」
慌てて立ち上がって
お礼を言いながら紙袋を受け取ると、
中にもう一つ、別のお店の袋が入っているのに気が付いた。
関東では入手困難なスイーツ店のロゴ！
「わぁ、
これ有名なお店ですよね。
一度食べてみたかったんです！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずほ(プロフ) - ayaさん» ayaさん、ドキドキして頂けて嬉しいです！チャミたんなら振り回されてもいいですよね(^^)/なので雲行きをあやしくてみました← コメありがとうございました(*^▽^*) (2017年6月15日 8時) (
レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - ドキドキしながら読みました！チャミたん気になりますー！！主人公の気持ちが痛いほど分かります(><) (2017年6月13日 23時) (レス) id: fd6a55df88 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - ハードルを低くしてお待ち下さいね(*^_^*)よい子の花さんのご期待に添えられるかドキドキです☆ (2017年5月26日 16時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - うわぁーっ嬉しいです(o^^o)♪良い子で待ってます☆ (2017年5月24日 20時) (レス) id: ea9ee18017 (このIDを非表示/違反報告)
みずほ(プロフ) - 花さん» 花さん、一気読みありがとうございます(*^▽^*)続きのリクも頂けて嬉しいです！今は別のお話しに脱走しておりまして．．．そちらが終わったら再開しますね(^_^)v (2017年5月24日 19時) (レス) id: 0564542d6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずほ
| 作成日時：2016年12月27日 15時
