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異能の衝撃により溢れた煙が薄れる。
だが、悠然と立つ人影に��子が動揺した。
本日2度目の圧倒的な驚愕だった。
「……姫様に触れるな」
煙を手で祓う永琳に、怪我の一つも見つからなかった。
「何故！ 儂の異能は効いたというのに！
回復系の異能は儂の異能を無効化することはない、それにこの弾丸もその異能で作ることはできない！」
なけなしの理性を振り絞り大きく後ろに飛んだ��子が、愕然を声と共に喉から飛ばす。
「そうそう、一つ言い忘れていたわ」
永琳が静かに呟く。
弾幕が動くことなく、まるで時間が止まったかのようにぴたりと止まった。
「私と輝夜は蓬莱人。償うことのできない罪を背負った
月と永遠の力を溜める私たちに、死と老いが訪れることはない」
「「「「な…………！？」」」」
猟犬全員の脳内に四文字の可能性が明滅する。
その可能性は、彼らに明確な絶望を提示していた。
“不老不死”
��子の手に迸る奔流が、静かに空気に溶けた。
鐵腸が信じられない、とでもいうふうに剣を持つ腕の力を緩める。
条野が目を見開き、真贋を確かめるべく心音に耳を研ぎ澄ます。そして、愕然とした様子で剣を鞘に戻す。
福地が、目を見開き沈黙した。
「………ありえない、不老不死など」
「月の化学はここよりずっと進んでいる。
それに私の能力と知識、姫様の能力を合わせれば不可能をも可能へと覆せる」
永琳が左腕を静かに薙ぐ。
猟犬の周りに空中に浮いたまま点在していた弾幕がぴたりと消えた。
「よって、貴方たちがいくら魂を燃やし私たちに全力をぶつけようとも、私たちに勝てる可能性は一分としてない。
わかったらこの野暮な負け勝負を認め、今すぐ月の都への介入をやめた方が得策よ」
そして、永琳が静かに腕を下ろす。輝夜も七色の弾幕を消し去る。
これ以上自分達と戦うな、という合図であった。
「でも、正直冷や冷やしたのは事実ね。
貴方たちを絶対に殺さないように、とは痛いほど言われていたし、手加減はしていたつもりだったんだけど、本来普通の人間ならば四肢をもぎ取られていたのよ。
きっと霊夢や魔理沙の場合でも、血ぐらいは流すと思うわよ。
それでも無傷で張り合うだなんてありえない、とても人間とは思えないわ。
畜生界の鬼傑組の言っていたことは本当ね、外の世界の人間も捨てたものじゃない」
そういい永琳は踵を返した。
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颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます！幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2022年1月14日 19時) (
レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します！Pixiv見てたら見つけたので来ました！幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです！更新頑張ってください！応援しています！文章とても分かりやすいですね！長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴@東方＆文スト大好き人間 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2021年9月28日 19時
