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「憑坐のぅ……。
神霊をそれに乗り移らせ、神託を聴くための子供という意味だったか。
くく、人間は何かに依存し責任を一方になすりつけぬと自我を保てぬ性分だからな。
この祭りはその対象が神だったのだろう。
幼子を巻き込んでの幼稚な劇とは笑えぬ三文芝居なことよ」
��子が頬杖をつきにやりと笑った。
「と言っても馬鹿な話じゃ。
そんな存在せぬ神に依存せぬとも、民草が崇め奉るべき神様はすぐそこにおわすというのに」
ですよねぇ、隊長。
甘い声を出しながら��子が福地を見やる。
条野はさも不本意、というふうに頷いた。
「ですね。隊長は普段はこんなですが剣を握らせれば一流、数々の世界を救ってきた“戦神”ですからね」
“ 戦神 ”。
数多の命で乱雑に作られた表彰台には似通わぬ称号だ。
だが、敵を斬った人は英雄 敵からすれば味方を殺した殺人鬼、など既に使い慣らされた謳い文句の一つであることは事実。
視点を変えれば悪にも善にもなるということはこの世の大前提であり大常識、それをわざわざ掘り下げて悪しき物と天に掲げ、無理にフォーカスを当てるのは無粋なものである。
真の英雄となり得るには、相手の死を悼むことのできる心と自分の判断を揺るがないものとする屈強な精神が必要だ。
福地はどちらも持ち合わせており、英雄と称えられるには条件を満たしていると言えよう。
福地は自分の実力を謙遜することはない。だからと言って過信し高を括ることもない。
あくまで己が “ 戦神 ” と言われる強さであることを理解しており、自分の力が世界にとってどれだけ必要不可欠なのかを正確に理解していた。
「がっはっは、儂はただのしがない狒々爺に変わりは無い！
無辜なる民が儂を神と崇めようとも、民の平和のために身骨を削っている我らとしては光栄極まりないことじゃないか」
口を吊り上げた福地に、猟犬全員が満更でもなさそうに頷いた。
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そのまま数十分、政府側から招集されたにも関わらず音沙汰はない。
そろそろ暇潰しも尽きる、という頃だった。
ふと条野が顔を上げる。
視線が示す先は扉だ。
「条野？」
「今、外の気配が揺らいだような気がしまして」
腹ごなしに腹筋を始めた鐵腸がちらりと彼をみやる。
条野が彼の顎を強めに蹴り上げた。
「あだっ」
「気配が揺らぐ？ 前例はないし、貴様の気の所為だろう」
��子が隊長の態度とは打って変わって、冷たく興味なさそうに言った。
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颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます！幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2022年1月14日 19時) (
レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します！Pixiv見てたら見つけたので来ました！幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです！更新頑張ってください！応援しています！文章とても分かりやすいですね！長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴@東方＆文スト大好き人間 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2021年9月28日 19時
