62.(61の続き) ページ14
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「…………結構なお手前だったね、芥川」
土煙の中よろよろと立ったのは、早鬼のみだった。
力なく斃れる芥川の前で、その鍔の広い帽子を取る。
「また
そして、強者に示す敬礼をした。
踵を返す早鬼。
彼女の体は、羅生門に付けられた傷だらけだった。
その背中を見つめ、斃れた芥川が小さく呟く。
「またいつか……か」
そして小さく己に嘲け笑う
「小娘………否、驪駒よ」
「その時が訪れるのを楽しみにしている…」
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彼岸桜を抜けるのはもはや幻想郷のお家芸(隠岐奈と早鬼)
隠岐奈の場合は後戸に逃げ込んで彼岸桜を抜けたのに対し、早鬼は幽霊の高い回復能力を盾に、特攻してまともに受けて、霊力フルパワーで回復しました。
なのでそれ相応の痛みは付随するので、その後の動きに鈍さが増しました。そのせいで、芥川と互角になってしまったというのはあります。
これは決して芥川が弱いわけではなく、幻想郷の中でもかなりの実力(私主観)を持つ早鬼だから、それぐらいしないとパワーバランスがなぁ……というメタい話。
早鬼とやり合った霊夢は原作で息切れを起こしていますし(早鬼は余裕そうだった)、幽香ぐらいの実力はあるのかな〜なんて思ってます。
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作者名:颯貴@きっちょー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時:2021年7月18日 17時