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「返答」 ページ4

「んで、用件はなんだ?」

「あの…」

云いづらい…。ひかれたらどうしようか…。

「い…一緒に花火でも見に行きませんか…!」

思い切って云う。うぅ、恥ずかしいです…。

「花火?あそこの公園の?」

「うん」

花火大会の事は存じていたか。

「行く行く!俺、ちょうどその日空いてますし!」

椅子に座ったまま足をパタパタさせる立原さん。

二人で行けるか如何かはさておき、彼も行くようです。

「二人で行くのか?」

「えっ…あぁ…えっと…」

「誰か誘うのか…?」

自然な上目遣いでぼくの方を見る。

黄色い瞳にぼくが映る。

「いえ、特に誰も誘う予定はありませんが…。」

「んじゃ、二人で行こうぜ!」

瞼を閉じ、ニコッと笑う。

中也さん、あなたを訳にして云えと云いましたが

あなたの訳は必要なかったです。

「上司」→←「元気な子」



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作者名:ちろ・リンネ | 作成日時:2017年10月23日 18時

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