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『一つのコップ』 ページ9

「なんてこった。」

ツルギがスティンガーが居た机の方を見ると、

コップが一つ置いてあった。

「蠍さんは忘れんぼうさんかねえ…」

仕方なく立ち上がる。

「いててて…」

痛みが走るがそこまで酷くはない。

コップを片手に、壁伝いに歩く。

幸い、ここからキッチンまでの距離はそう遠くない。

あの角を曲がれば着く。

角に近づいた。

「なあ、スパーダ…」

目に入った光景に次の言葉を忘れた。

『蠍の尻尾』→←『言葉が駄目なら行動で』


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ハミィ


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作者名：ちろ・リンネ | 作成日時：2017年8月18日 15時

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