特定人物依存症【キュウレンジャー】

『症状』 ページ3

「！？」

スティンガーはスパーダの手首を血が流れるほど噛んだ。

「スパーダ！大丈夫か！！」

ツルギがスティンガーを引き離しながら心配する。

「いてて…大丈夫だよ。」

「ねえねえ！見て！！スティンガーの花が…」

「…枯れてきた。」

皆が彼に視線を向ける。

確かに先ほどまで咲いていた花が、枯れ始め、

とうとう消えてなくなった。

「スティンガー！！」

「あっ…んん…俺…」

「どうしたんだ相棒！いきなりスパーダに噛みつくなんて。」

スティンガーは頭を掻きながら言う。

「何か…現れた…目の前が暗くなって…」

「妄想や幻覚だろう。」

素早くツルギが答える。

「ねえ、スパーダ、治す方法は？」

「特定の人物の、液体。

　血液や、唾液、涙とかね。」

「ぼくちんわかっちゃった！

　スティンガーくんはスパーダくんの血を自分の体内に

　入れることで、花が枯れ、幻覚が消え意識が戻ったんだね。」

「言わなくても解ります。」

ラプターに鋭いツッコミを入れられた。

「…すまない。スパーダ…。」

「気にしないで！僕の血で君が救えるなら

　どうってことないさ。」

スパーダは笑ってみせた。

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ハミィ

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