Share＊House 2 with水溜りボンド

story64 ページ23

ト「ごめんって」


全然謝る気のない知義のごめんを聞き流しながら、今日撮る企画のことを考えた。
踊ってみたを撮るらしいけれど、私は運動もできなければリズム感もない。

ああー、足引っ張っちゃうやつだ

確信した。


ぶ「今日の企画なんですけど、僕達のチャンネルの企画は、踊ってみたを各チーム3-2でわかれて踊ります。あーずーと僕は別れて、振り付けをみんなで考える感じで…」


知義はちょっとだけだけどロケサイを踊ってたし、寛太は色んなところでちょっとずつ踊ってたしロケサイはバリバリ踊ってたし。

どうしよ。


あ「Aちゃん大丈夫ですか？笑」


くりんと大きな目で見つめられると女の私でもドキッとしちゃうんだけど……


『ダンスあんまり踊れないんですけど、
がんばります笑』


頑張りましょ！ってきゅっと繋がれた手をみて昇天しそう。笑

だって、普通にファンなんだもん。


ぐっとっぱの結果、ぶんけいさんと私チーム

知義と寛太とあーずーチーム。


ぶ「うわーっ、あーずー以外の人と踊るん久しぶりや笑
よろしくお願いします」


『足引っ張らないようにがんばります！よろしくお願いします！』


いつでもにっこにこのぶんけいさんいい人すぎる……


そんなこんなで始まった企画。
曲は、最近パオパオチャンネルで投稿された「君と夏フェス」

振り付けはぶんけいさんが主体で考えてくれるらしい。頑張らないと。

休憩時間になると、汗だくの寛太が出てきた。


カ「そっちはどう？進んでる？
てかA大丈夫？」


『大丈夫、だと思う
頑張ってる笑』


そっか、お互い頑張ろーって私の頭をぽんぽんして部屋に戻っていった寛太

年下扱いされてるみたいで嫌だって思ってたけど、なんだか安心して疲れが少し癒えた気がする。
そもそも、寛太ってあんなことする人だっけ。
疲れてたのかな

ぶんけいさんとはかなり打ち解けて、タメ口で話すようになった。

──まさに夢のようってこういうこと。

ぶんけいさんは話が上手で面白いから何話してても飽きないのがすごい。
動画で見たままの関西弁もすごく可愛らしくて。

ダンスを教えてくれてるときの真剣な表情もかっこいい。

『小豆さんには、恋愛感情みたいなのとかないの？』


ぶ「全くないね〜。
かわいいなって思うことももちろんあるし、現にかわいらしい女性だとは思うんやけどそれが恋愛感情に発展しないんよね。
なんか妹見てるみたいな、そんな感じなんよ
あーずーのほうが年上やからこういう言い方はいいのかわからんけど笑」

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