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カンタ Side
そんな、モヤモヤとした気持ちを抱えたまま3人で花見に行くことになった。
あの日から、別にこれと言って変わったことはなく、Aもトミーも、ほぼいつも通りの日常を過ごしていた。
ただひとつ変わってしまったのは、俺の中でのあの“謎のモヤモヤ”がずっと大きくなり続けていることだった。
『トミー！カンター！
ごめん、おまたせ！』
「おはよー。でも、まだ空いてないっぽいよ」
「おはよう」
『え！そうなの？
どうする？』
「だから、俺んちで暇潰そー」
トミーの鶴の一声で、ありがたく彼の家にお邪魔さてもらうことになった。トミーの家は何度か来たことがあったけれどAも一緒に来たのは初めてだ。
玄関に足を踏み入れたとき、ズキンと鋭い痛みが頭はしる
実は最近少し体調が悪い日が続いていた。
とはいっても、軽い頭痛。頭痛薬を飲んでごまかし続けてきた。頭痛なんかで学校を休むわけには行かなかった。
だって、体調が悪くて俺が行かなかったらトミーとAが二人きりになっちゃうから。自分だけが仲間外れになるような感じがして、ただでさえ二人は幼馴染だし、不安で、なんだかいやだった
ふとした時から痛みだすとずっとだから今日はそうならないといいけれど。
「どーぞー」
『「お邪魔します」』
トミーに促されてゆっくりと目の前の椅子に腰を掛けたとき、ふと、飾ってある写真に目が行った
こんなの飾ってあったっけ？
見覚えがある気もする。
その写真には、女の子が一人と男の子が二人。
赤と青と黒、それぞれピカピカのランドセルを背負った彼らは満面の笑みでピースサインをこちらに向けている。それは紛れもなくトミーとAと俺だった。
でも、まだかわいらしさが残るトミーも、今よりも幾分も髪の毛が短くて幼いAも、俺は知らないはずだ。
こんな小さい頃から一緒にいた覚えはない
だって、初めて会ったのはこの間なのだから。
────ズキン
痛みが強くなったような気がした。
頭に痛みを覚えて、思わず顔をしかる
そんな俺に気付いたのか、Aが声をかけてきた
『大丈夫？』
「あ、うん、大丈夫」
『ほんと？』
怪訝そうな顔をしてこちらをみてくるAに気付かないふりをして、「大丈夫だよ」というと『そう？』と事も無げに手帳のようなものを取り出した
「そういえばもうすぐ麻衣の誕生日だね、プレゼント用意しないと……」
Aが立ち上がったとき、はらりと何か紙のようなものが落ちた。
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春風うた(プロフ) - みんちゃさん» 不定期な更新にも関わらず読んでいただきありがとうございます！できる限り更新できるよう頑張りますので完結までよろしくお願いします！ (2019年11月20日 1時) (
レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ(プロフ) - リメイク大変だと思うけど頑張ってください！続き待ってます (2019年11月19日 18時) (レス) id: fd9887635d (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 優球さん» ホントですか！？だいぶ違うタイプなので好みかはわからないですが…（汗）ほんとですか！！ありがとうございます…！まだもうすこーし続く予定です！ (2017年12月20日 23時) (レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
優球(プロフ) - あとの数話めっちゃ感動です…(;Д;)(;Д;) (2017年12月20日 23時) (レス) id: a03a532c75 (このIDを非表示/違反報告)
優球(プロフ) - リンクまでご丁寧にありがとうございます！是非見ます！ (2017年12月20日 23時) (レス) id: a03a532c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち。 | 作成日時：2017年9月30日 0時
