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カンタ side
目を覚ますとそこには見慣れない天井
横を向けば、見知らぬ女の人がたっていた
「カンタ…
よかった…。今、先生呼んでくるわね」
俺の名前を呼んだその女性の目は赤く充血していて顔はやつれている
なんで病院にいるんだろ
するとそこへさっきの女の人と医者らしき人が入ってきた
「佐藤寛太くん、どこか痛むところとか違和感を感じるところはない？」
「いえ、大丈夫です」
大丈夫だと言ったのに何故かしかめっ面をする医者
訳もなく不安が押し寄せてくる
身に覚えのない頭に巻かれた包帯と、腕に刺された何本もの点滴がそれを煽った
「お母さん、少しお話いいですか」
「はい…」
お母さん…？
さっきの人は僕のお母さん？戻ってきたお母さんを見ていると
知らない人なのに妙に安心感がある気がする
混乱してきて頭が痛くなってきた
「……カンタ。お母さんは何があってもカンタの味方だからね」
今にも崩れそうなほどに疲れきったそのお母さんと思われる女性は痛みを隠すようにそっと微笑んだ
その眼差しからは確かな大きくてあたたかい愛情を感じた
なぜだか僕の記憶からなくなったお母さんが懐かしくて
「ありがとう、お母さん」
その言葉に涙を流したお母さんに俺は何もすることができなかった
「ごめんね、カンタ
ちょっと出るわね」
自分が腹立たしい
しばらくするとノック音が聞こえて男の子と女の子が入ってくる
『「カンタ！」』
見覚えのない2人に困惑した
「…？え、と…」
するとそこへお母さんが帰ってきた
「カンタ、久しぶり」
『カンタ！！大丈夫！？
目覚めてほんとによかった』
思い出せない、記憶にない
「ごめんなさい…
あの……誰、ですか？」
悲しそうな顔をする2人
「カンタ……？」
『どういうこと？』
また、僕のせいで人を悲しませた
「カンタ、ごめんね、ちょっと
知義君、Aちゃん、ちょっといいかしら」
なんで、覚えてないんだろう
「ごめん、さっきは驚かせて」
「いえ、こちらこそごめんなさい」
「敬語とかやめよーよ。
俺、カンタと友達になりたいから」
「友達…？」
「そ。
俺、富永 知義。よろしく！」
「俺は、佐藤 寛太……
よろしく」
そのあとは他愛のない話を沢山した
面会終了時間になると富永君は
また明日ね！と言って元気に帰っていった
また明日も話せるのだと思うと楽しみで
富永くんと話すのはすごく楽しかった
次の日もその次の日も来てくれてたくさんの話をした
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春風うた(プロフ) - みんちゃさん» 不定期な更新にも関わらず読んでいただきありがとうございます！できる限り更新できるよう頑張りますので完結までよろしくお願いします！ (2019年11月20日 1時) (
レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
みんちゃ(プロフ) - リメイク大変だと思うけど頑張ってください！続き待ってます (2019年11月19日 18時) (レス) id: fd9887635d (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 優球さん» ホントですか！？だいぶ違うタイプなので好みかはわからないですが…（汗）ほんとですか！！ありがとうございます…！まだもうすこーし続く予定です！ (2017年12月20日 23時) (レス) id: 42376aeff5 (このIDを非表示/違反報告)
優球(プロフ) - あとの数話めっちゃ感動です…(;Д;)(;Д;) (2017年12月20日 23時) (レス) id: a03a532c75 (このIDを非表示/違反報告)
優球(プロフ) - リンクまでご丁寧にありがとうございます！是非見ます！ (2017年12月20日 23時) (レス) id: a03a532c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち。 | 作成日時：2017年9月30日 0時
