ロバート・F・ジョーンズ “破壊” ページ3
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アイツを手に入れたかった。
すぐ側に置いておきたかった。
だから、アイツの大事なものを全て壊した。
幼少期から大事にしていた宝物。兎に角身の回りにあるもの全部壊して、精神的苦痛を与え続けた。
「まだ抵抗するのかい。今度は何を壊されたいんだい？ 家族はもうある程度したし……ああ、アイツなんてどうだい？ キミの、初恋の相手……なんて」
忌々しい俺の兄。優秀で、容姿端麗。全て俺の正反対を生きる兄が、どうも憎くてたまらなかった。確かに俺は保護された身。最初は文句も言わず生きていた。
家ではイイコチャンを演じていた俺は、ストレスが積もりに積もって荒れてしまう。
アイツの親は保護しなければよかったと俺を見捨て、家を追い出す始末。そりゃしょうがない。こんなやつ、自分たちが思っていた姿とは真逆だから。
そんな俺を唯一救ってくれたAは、荒れ果てた俺から見れば輝いて見える存在。いつしか側に置いておきたいという感情が生まれ、どうにかして手に入れようと考えたのだが。
……本当の愛情を知らない俺は、愛し方を知らない。
だから俺は、自分ができることは壊すことくらいしかないと至った結果がこれだ。
「や、やめて……。彼は、やめて……」
俺に壊され、精神的に病んでしまった彼女は、ガタガタと震えながら呟く。親しい友人も、身内も皆病院送り。血だらけになって発見されたヤツらを見て、絶句していた表情は今でも忘れない。
俺は、震える彼女を嗤いながら質問をした。
「じゃあ、俺の側にいてくれよ。そしたらもう何も壊されないし、アイツも無事だ。頷けば良いだけさ」
コクリと涙を流す彼女を見て、抱きしめた。ストレスにより痩せてしまった体を、壊れないように、優しく。
俺の心は謎の罪悪感と不快感、そして少しの達成感を満たしていた。
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罪悪感は申し訳なさ。不快感は本当はこれじゃないという否定の感情。と解釈していただければ幸いです。本当は、映画のような恋愛をしたかったという心の片隅にある本心。だが、やり方は知らない…というものでした。
そこまでアナザーっぽくない仕上がりになってしまい、すみません。勉強不足ですね…
えるさん、リクエストありがとうございました！([∂]ω[∂])
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まひち(やまかがし)(プロフ) - ありがとうございます！萌えました。 (2019年9月12日 17時) (
レス) id: 22297e29a3 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ＠おれんじ(プロフ) - りらさん» 漫画と違って絵で表現するわけではないので、その状況を想像しながら書いています。それに、自分の好きなジャンルだと、こういう構成で書きたい、とうのが出てくるんですよね…。 コメント有難うございます。これからも更新頑張ります！ (2019年9月3日 21時) (レス) id: 879b437594 (このIDを非表示/違反報告)
りら(プロフ) - コメント失礼します。萌えました。すごく。バリエーション豊富なヤンデレに打ちのめされました。それを表現しきれる作者様の語彙力や表現力がすごいんだと思います。同じ物書きなのに何が違うんだろう……素晴らしい作品をありがとうございます。応援しています。 (2019年8月29日 19時) (レス) id: 851a8938a2 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ＠おれんじ(プロフ) - まひち(やまかがし)さん» 大丈夫ですよ！ 頑張って更新しますね〜。暫くお待ちください！ (2019年8月29日 14時) (レス) id: 879b437594 (このIDを非表示/違反報告)
まひち(やまかがし)(プロフ) - ありがとうございます(´∀｀*)2pのドイツで、調教をお願い致します。大変なリクエストばかりしてすみません……m(_ _)m (2019年7月30日 21時) (レス) id: 22297e29a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずあめ＠おれんじ
| 作成日時：2018年7月19日 19時
