【APH】愛を捨てないで【ヤンデレ】

ワイ　“監視” ページ10

＿百合表現あり。





アタシはあの子を毎日見ている




気づかないだろうけど、それでいいの。







あの子を管理できれば、それで十分。
でもね、アタシじゃない人と楽しくしてるのはちょっと気にくわない





例えば、アーサーとか。
例えば、ピーターとか。




もう、見ててずぅっとイライラしてた。
何でなんだろうって。








「……アタシじゃ、駄目なの……？」








パレットに、一粒の涙が落ちた







＊





もう、我慢できない。


アタシの友達をとる人なんて、大っ嫌い









「ねえ、A」





「ん？ なぁに」





「今日、一緒に勉強しよう」









もう、しょうがないの。
我儘だとか、阿呆らしいとか言われても構わない





好きな人がとられる気持ちなんて、誰にもわからない
わかっても、アタシの考えなんて理解されない






貪欲で、ごめん。






＊





家に着けば、部屋に案内をする
緊張するなぁ。





これでアタシのものになる、と思うと興奮する
でも、本当は申し訳ないんだ



心の中で何度も謝りながら、部屋に入ったAを見る






そして――鍵を閉めた。




ドアから、異変に気づいたAが扉をドンドンと叩く音が聞こえる









「これで、アタシ達はずっと一緒だね」









溢れだした涙は、止まらなかった









＿

台湾　“執着”→←ベトナム　“相反”

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