【APH】愛を捨てないで【ヤンデレ】

フランシス・ボヌフォワ　“監禁” ページ46

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君は俺がいなきゃ何もできない。





そう言われ続け、もう何年目だろうか。

彼と出逢ったのが高校一年の春。告白して、OKされたのが秋だから……









「もう、五年目か……」









広い家に閉じ込められ、何回も聞かされた言葉

正直に言ってしまうと、もう愛などはない。彼に抱く感情は、この五年間の間でなくなってしまった









彼は一流のシェフ。しかもフランス出身だ。
顔も良し、声も良し。性格も良し。







完璧といっても過言ではない
しかし彼は、私を目の前にすると、別人のようになる





付き合い始めた頃から強かった独占欲。他の人とは比べ物にならないくらい酷いものだった




そして最近追加されたもの。それは、心配性だ。元々彼は何かと心配する男で、女々しい部分も見られる


ここ最近では、そんな女々しいものは見ないけれど。









「……もう、別れよう」








きらりと光る指輪を見て、溜め息をついた







＊








愛しかった彼が帰ってきた。今ではもう、何も思わなくなったが。









「ねえ、フランシス。言いたいことがあるの」


「なぁに？ お兄さんにできることならなんでも言って！」









紫の瞳を見つめ、大きく息を吸う。
そして――









「別れましょう」






「は……？」








さっきまでの笑顔は何処かへ消え、真顔に戻る。
その顔が一番怖いんだ。何考えているかわからない









「何言ってるのさ。何度も口にしたように、君は俺がいなきゃ何もできない。結婚だってしてるし、何より俺に働いてもらっている。何不自由ないこの生活に、何か不満なの？」








首を絞め、私に語りかける









「苦しいよね、助けてほしい？ まだ、死にたくないよね？」


「あッぐぅ……た、すけ……」


「Aちゃんは俺の隣で笑ってればいいの。わかった？」









顔を縦に降ると、パッと手を離した

酸素が体に入り込む









「げほっ、ゲホッ」


「なぁーんにも心配することはないさ。働くのが嫌いな俺でも、Aちゃんのためなら働くさ」







―だから、これからも一緒に居ようね。









＿

監 禁の中に世話焼きが加わって独占があってうわあああ最高か

そういえば、少し前にご飯食べてる時に見た綾瀬はるか主演のドラマだったんですけどね……。
ドラマでヤンデレとか初めてだわとか言って興奮しました。

歩癒さん、リクエストありがとうございました！([∂]ω[∂])

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