アーサー・カークランド “ストーカー” ページ5
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最近、毎日のように薔薇が贈られてくる。
誰がくれたものなのかもわからないし、相手が何故私なのかもわからない
とても綺麗な薔薇なので、花瓶に移して毎日観察している。
しおれたり、枯れたりなどしない。とても不思議な感じだ
「一体、誰が……」
嬉しさより、恐怖のほうが勝っている
誰かの視線には、気づかない
*
俺が毎日贈っている薔薇。
Aは、俺が贈っているなんて気づかないだろうな
身近にいる人物が犯人だなんて、思ってもないだろ?
優しくて、気品のあるカフェの店員がストーカーをしているなんて知ったら、どんな顔をするんだろうな。
きっと、絶望するんだろうな
「早く、時間が経たねぇかな……」
乾いた笑い声が、部屋中に響いた
*
何ヶ月も経って、薔薇の数が90本を超えた。
私には好きな人がいるのだが、その彼に相談すると、顔をしかめる
「……意味は、わかってる?」
「い、意味? どういうこと?」
彼は私の肩を掴み、引っ越せとか、色んなことを言ってくる。
引っ越したって、どうせ特定されると思うけど……。
うーん、アーサーさんに相談してみようかな
このとき、フランシスの忠告を素直に受け入れればよかったんだ
*
一週間が経ち、今日贈られれば99本になる
99本の意味……本で調べておこうかな。
なんて思っていると、インターフォンの音が家に鳴る
鍵を開けると――
「ア、アーサーさん……?」
「今日で99本だな。毎日飾ってくれてるんだろ?」
「え、ウソでしょ……アーサーさんが、ストーカーの犯人?」
家にずかずかと入り込み、花瓶の中に薔薇を入れた
光のない瞳で私を見つめる
「想いは伝わったろ? 俺は心から愛してるんだ」
「……私には、違う人が……」
何かを察したように、素早くナイフを出し私に突き刺す
今までに経験したことのない痛みが私を襲う
「強硬手段だ。アイツには渡さねぇ」
指した場所は、心臓
確実に殺しに来ている
「死んでも、愛してるからな」
――永遠に。
涙が溢れ、ぼやけた視界の先には愛おしく想うあの人が。
嘆きの声は、聞こえなかった
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以上イギリスでした。
理想のヤンデレでイギリスとか俺得
キル・桜鬼乱さん、リクエストありがとうございました!([∂]ω[∂])
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みずあめ@おれんじ(プロフ) - 乃愛さん» 了解いたしました!暫くお待ちください! (2018年5月24日 22時) (レス) id: d953d2290d (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - ルーマニアの依存が見たいです! (2018年4月6日 1時) (レス) id: c742db941e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 書いてくださるヤンデレ全部最高・・・好き・・・ (2017年12月25日 16時) (レス) id: cc7a8516b3 (このIDを非表示/違反報告)
歩癒 - わああ!ありがとうございます!!お兄さんとっても素敵です…♪ (2017年10月7日 23時) (レス) id: 877045ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ@おれんじ(プロフ) - 雪瀬璃乃さん» 返信が遅くなってすみません。了解しました!時間が掛かると思いますが、お待ちください! (2017年10月5日 15時) (レス) id: 19cc617ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2017年6月2日 20時