バルト三国 “ストーカー” ページ36
＿
周りの人からは、イヴァンさんに目をつけられ可哀想な人たち。
と言われがちな俺らだけど、実はとある女性に一目惚れしてしまう
しかも、三人とも。
「今日も可愛いなぁ。見てても飽きないよ」
「あの人にバレないようにしてくださいね」
「イヴァンさんはシスコンなんですよね！」
「ラ、ライヴィス。本人の前で言わないでよ？」
俺はスマホ片手に盗撮し、三人で情報を共有しあう。
エドァルドやライヴィスは他の人に見つからないように目を光らせる
神出鬼没なイヴァンさんには、一番気をつけなきゃいけないんだ
「あ、僕は彼女を追ってきますね。彼女と話して情報を手に入れる。これが確実ですよ」
「じゃ、じゃあ僕は……うーん。彼女のお世話ができたらいーんですけど」
僕らの夢は、いつか彼女と共に過ごすこと。
夢が叶ったら、一生手放さないこと
手放す気もないけど。
＊
エドァルドくんが優雅に話しかけてくれると、私生活のことを話してくれた
兄さんに毎回追われるだとか、ライヴィスくんがぎゅっぎゅされるとか
兎に角苦労話を聞かせてくれるのだが、申し訳ない。
全て兄が原因なのだから
お詫びとは言えないが、何か欲しい物はある？ と聞いた
「……貴方ですね」
「え……えぇ？」
「冗談ですよ。……そうですね、貴方の好きなモノの話……聞かせてくれませんか？」
全て話してしまった。
これが、後に後悔となる
＊
それから数週間後、ストーカー被害に遭うようになった。
ポストには私の写真が大量に入っていたり、赤い薔薇などが入っていたりする
でも希に、好きなモノが入っていたりする
何で知ってるんだろうと疑問に思いながら、あの三人に出会った
最近あった出来事を話すと、彼らは笑いながら私を見る
「確か、写真が入ってるんですよね」
「そ、それで……好きなお花だとか、モノが入ってたり」
「毎日毎日、ポストにはラブレター……だったっけ？」
黒い笑みというのだろうか。
狂気的な笑みに近い
「な、なんで全部知って……」
「好きなモノは、僕に話してくれましたよね。そのほかは全部――」
――自力で集めたんですよ。
にやりと、三人は笑っていた。
＿
バルト三国でした。
三人の仲では、エストニアが好きです
ケイチョウさん、リクエストありがとうございました！([∂]ω[∂])
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みずあめ＠おれんじ(プロフ) - 乃愛さん» 了解いたしました！暫くお待ちください！ (2018年5月24日 22時) (
レス) id: d953d2290d (このIDを非表示/違反報告)
乃愛(プロフ) - ルーマニアの依存が見たいです！ (2018年4月6日 1時) (レス) id: c742db941e (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 書いてくださるヤンデレ全部最高・・・好き・・・ (2017年12月25日 16時) (レス) id: cc7a8516b3 (このIDを非表示/違反報告)
歩癒 - わああ！ありがとうございます！！お兄さんとっても素敵です…♪ (2017年10月7日 23時) (レス) id: 877045ebb6 (このIDを非表示/違反報告)
みずあめ＠おれんじ(プロフ) - 雪瀬璃乃さん» 返信が遅くなってすみません。了解しました！時間が掛かると思いますが、お待ちください！ (2017年10月5日 15時) (レス) id: 19cc617ef5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みずあめ＠おれんじ
| 作成日時：2017年6月2日 20時
