【APH】愛を受け取って【ヤンデレ】 (ページ47)

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〃ページ47

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誰かに、閉じ込められた。

誰かに、睡眠薬を飲まされた。

確か私は、国とのパーティをしていたはずだ。
そこからの記憶が一切ない。

最後に見たのは、黒髪が特徴的な日本さん
その前に喋っていた人は、誰だったかな。わかんないや

「一体、ここはどこなの……」

辺りを見回しても暗いだけ。あと、少し肌寒い
このまま助けが来なかったらどうしよう。

我が兄は、気づいてくれるだろうか。
気づいたとしても、探す術がない

私に救いはないみたいだ。

兄は服を脱ぐクセがあるが、基本的にはいい人なのだ。
兄として、誇れる国だ

怖い、コワイ

寒い、サムイ

助けてよ

恐怖が私を包み込む

＊

一日が経ったであろう。
小鳥のさえずりで、目を覚ます

すると、目の前にある扉を見て思い出す。
あれ、この家は――

がしゃん。

悪趣味な人だ。手錠や足枷を着けるなんて。
もう、なんとなく人……いや、攫った国がわかってしまったよ

「Good morning. よく眠れたか、A」

「おはようございます。Aさん」

見覚えのある国が、にたにたと笑っている。
目の前まで歩いてくると、二人は何かを言っている

「これから言うのはルールだ。一つ目は家から出るな」

「二つ目は、助けを求めない。普通に過ごせってことです」

ただただ頷くと、二人はいつものように微笑む

安心したけど、何かが彼らには欠けている

……ああそうだ。愛情だ

＊

そこから何週間も過ごし、ふと口にする

「私、出かけたい」

そう言うと、今まで着けていた手錠と足枷を外した。
何で簡単に、と疑問に思ったが、早く兄の所へ戻るために靴を履く

あのときみたいに、肌寒いなぁ

「……あ、あれ……。なんで、足が震えるんだろう……。なんで、涙がでるの……ッ」

「おや。行かないのですか？貴方が望んだ外じゃないですか」

「そうだぞ。自由じゃないか。服でも何でも買いに行くんじゃないのか？」

膝から崩れ落ちると、大きく扉が開く

「ま、無理もないよな」

「ええ。そうですね」

――だって、植え付けらたのですから。

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