ロヴィーノ・ヴァルガス “ストーカー” ページ40
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ずっと見てる。
お前が勉強してる姿も、仕事している姿も、全部全部。
お前の変化にはすぐに気づけるようになったんだ
例えば、体重が減ったとか、嫌いなヤツとか
誰もが気持ち悪いと思うだろうけど、俺は違う。
これは愛なんだ。相手に向ける愛なら、誰に何を言われようが関係ない
夢を見すぎだって? 何言ってるんだ。
俺は夢を見てない。だって、すぐに手に入るものだからな
俺の視線に気づいた顔とか、本当に堪らない
興奮しちまった
「そろそろ、逢いに行くか」
俺以外、好きになるヤツなんていないからな
*
食堂で一緒になった。
まあ、俺が計算してやったんだけどな
「そこのベッラ。お困りのようだね。席空いてますよ」
優しく話しかける。
だけど少し怯えた表情をする
そっか。俺がバレてたんだったな
じゃあ、早めにやっとくか。
「……俺は、お前のことが好きなんだ」
「……ごめんなさい、私は貴方が怖いの」
それに、好きな人がいるの。
……弟が好きだったのか。
血の繋がった弟を殺したくなかったが、俺のためだ
「そうか。友達から始めよう」
邪魔なヤツは殺しておくか
*
「兄ちゃん、苦しい……ッ」
「ごめんな、フェリシアーノ。本当は殺したくなかったが、しょうがねえんだ」
赤く染まる弟の部屋。
さあ、Aに逢いに行こうか
「……な、んで」
「邪魔だったからに決まってるだろ? さあ、俺の胸の中に――」
「嫌だッ! 早く、警察に」
俺を否定するなんて、可愛いなぁ。
閉じ込めて、俺以外考えられなくしてやろう
「警察、だって? 馬鹿だなぁ」
――ウソをついちまえば、助けなんてこない
頭の片隅にある弟の顔。
……俺は、人間として大事な物を失ったようだ
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佳乃(プロフ) - ベルギーサアアアアン!! (2022年1月10日 2時) (レス) id: 0f3f2d8a6a (このIDを非表示/違反報告)
何でも - し、島国怖いィィィィィィィ!!!!! (2017年12月28日 3時) (レス) id: a7ec498160 (このIDを非表示/違反報告)
亜虞 - ヤンデレ、大好きです! (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9daca0b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 続編楽しみにしてます! (2017年6月2日 20時) (レス) id: 24ee296c24 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ワイちゃん、ありがとうございます!ワイちゃん可愛いです (2017年6月2日 6時) (レス) id: ccfee82074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2017年4月16日 20時