【APH】愛を受け取って【ヤンデレ】

ローデリヒ・エーデルシュタイン　“育成” ページ39

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「貴方は、もっと完璧になれるはずです」







そう言われたのはつい昨日。
先生のように教える彼は、私の親と言っても過言ではない。
しかし、親でもなければ兄弟でもない。……赤の他人である





お馬鹿さん、と何度も言うのだが、私が出来ないわけではない。
彼が勝手に言っているだけなのだ





しかし完璧を求められている私は、失敗が許されない






「坊ちゃん、そういう押しつけはよくねぇよ」





「何を言っているのです。愛情を注いでいるのですよ」








愛情



私が一番欲していたもの。






親に見捨てられてしまった私は、オーストリアという国の擬人化に世話をしてもらっている
永遠に生きられる彼とは違い、私は普通の人間だ



しかし、ここ最近では……歳をとった気がしないのだ。
成長するところはするが、数年前の私と今の私は、何も変わっていない






彼と時間を過ごせば、不死身になるのだろうか。
疑問が浮かぶが、答えは出ない









「さあ、始めましょうか」









彼の理想に近づいていく







＊








数年経った




私は彼の求めている完璧というものになった。
今まで以上に愛情を注いでくれる




そんな彼を軽蔑したような目で見つめる男の人
前まではあの人を見るだけで胸が高鳴ったというのに









「おい、もう抜けだそうぜ！? ヴェストも歓迎してくれる、だから――」






「……ごめんなさい。私はもう、」









あの人が望む人となったのだから。








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貴族に教育されたら、お上品になりそうですね。
口癖まで一緒だとちょっと面白いと思います

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