【APH】愛を受け取って【ヤンデレ】

ブルガリア　“自傷” ページ27

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もっと俺を見てほしい。



振り向いてほしい。








「痛いけど……振り向いてくれる」







好き。好き。



だから、傷つける







流れる血なんて、どうでもいいんだわ。

だって、あの子が振り向くんだから







＊





毎日傷をつけることにより、毎日話しかけてくれる。

心配もするけれど、何より嬉しいのは、好きな人と会話すること





それだけのために傷をつける。









「大丈夫？ ブルくん、傷いっぱいだよ？」





「大丈夫だから。ドジっただけだわ」





「ドジっ子めざしてるの？ おいらは応援しないからね」





「応援されても嬉しくないんだわ！」









ほら、毎日が楽しい。


でも、好きって言えない





やっぱり、もっとやらなきゃ駄目なのかな。
だって、そうじゃないと愛想尽かされちゃう







もっと、もっと。









＊






隣の席のブルくんは、毎日包帯だらけ。

敢えて私に見せてくるような仕草も最近するようになった






心配で心配で、お節介を焼いてしまう。
私は世話好き。だから、気にしちゃう








「ねえ。家で何かあるの？」





「別に、何もないよ」





「虐待とか、そんなのじゃないよね？」









そう聞けば、彼は虐待じゃないわ！ と苦笑いをする。

じゃあ、何故そんなに傷が増えるのか。



疑問が浮かぶ









「俺のこと、心配？」





「そりゃ心配だよ……大事な友達なんだもの」





「じゃあさ……心配させないから、俺と付き合ってよ」








突然の告白と、謎の狂気が入り交じり、戸惑いが隠せない。

足が震えて、彼を直視できない









「そしたら傷はつけない。毎日Aに振り向いてもらうためにやってるんだわ……これ」









そういって包帯をほどくと、そこにはえぐられたような傷が。

吐き気がして、下を向く






どうして、どうしてそうなったの？



私が悪いの？









「だからさ、その代償として付き合って。そしたらもう、何もしないから」









全て、私が悪いみたい。








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