フェリクス・ウカシェヴィチ “フェチ” ページ25
_ぐろ注意。
俺は、あの子が好きだ。
だけど……好きなのは、あの子の瞳。
あの瞳に映る男が憎たらしくて、殺してやりたいくらい。
独占できないかと考えた結果、抉り取ればいいということにたどり着いた
もっと、早くに気づけばよかった。
まずは、呼び出しからしなくちゃいけないんよ
あの瞳に映ってるのが俺って考えると、照れてしまうんよー。
……でももうすぐ、俺の物になる。
「あは、ははは!」
握りしめたナイフは、俺の血で赤くなっていた
*
世の中には、物好きな男性がいる。
私を好きだと言う男は、学校でも上位に入るイケメン
クラスも一緒になり、席も隣になることが多い
そんな相手が、私を好きだと言ったのだ
でも私には、片思いしている相手がいる。
普段はチャラいくせして、真面目になるときは真面目になる
見た目に反して勉強もできるし、運動神経抜群
見事に打ち抜かれてしまったわけだ。
フェリクスには悪いが、告白を断ろう。
私より、もっと良い相手がいるはずだ
放課後になり、呼び出された教室へ行く
ドアを開ければ、フェリクスは空を眺めていた
「ごめんね、待たせちゃって」
「べ、別にいいんよ」
もじもじとしながら、私の目を見つめる
「俺、Aの“瞳”が好きなんよ」
「瞳……?」
随分前に言われた告白は、私に対してではなく、眼球のことを指していたなんて。
思いも寄らぬ展開に、私は口を開く
「よくわかんないけど、ごめん。私の瞳には、違う人が映ってるの」
「……じゃあ、とればいいんだけだしー」
鋭いナイフを私に切りつけ、ぐりぐりと目をえぐってきた。
人生では体験したことのない痛みが襲う
ぐちぐちと、嫌な音が聞こえる。
目からは血が流れ、片目が見えなくなっている
「もう一つも……!!」
「やめ、やめて! いたい、痛い!!」
気づいたら、目が見えなくなり、体が動かなくなっていた
*
「やっと手に入れた……。やっぱり、綺麗だしー……」
太陽に照らせば、瞳の奥が見える
「これで、俺らはずっと一緒だしー」
愛しているのは、眼球だけ。
_
ぐろすみません。
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佳乃(プロフ) - ベルギーサアアアアン!! (2022年1月10日 2時) (レス) id: 0f3f2d8a6a (このIDを非表示/違反報告)
何でも - し、島国怖いィィィィィィィ!!!!! (2017年12月28日 3時) (レス) id: a7ec498160 (このIDを非表示/違反報告)
亜虞 - ヤンデレ、大好きです! (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9daca0b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 続編楽しみにしてます! (2017年6月2日 20時) (レス) id: 24ee296c24 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ワイちゃん、ありがとうございます!ワイちゃん可愛いです (2017年6月2日 6時) (レス) id: ccfee82074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2017年4月16日 20時