王燿 “食人” ページ16
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この一言から始まった。
「我、Aを食べたいある」
冗談でしょ、と返したが彼は本気の目をしていた。
何を思ったのか、ナイフを取り出しては、私の指を切った
血がたらりと垂れている。
普通なら、急いで消毒をするはずだ
なのに彼は、私の指をぱくりとくわえた
少女漫画のように、これで消毒なみたいな展開ではない
「ちょ、王なに!?」
「美味しいあるね、この血……」
恐怖を覚え、家から飛び出した。
あんなの、私の好きな彼氏じゃない
愛とは、一体なんなのか。
*
彼女が、我から離れた。
今までこの性癖を隠していたのも悪いのかも知れない
でも、知ったところでAはどうなのだろうか。
我が告白したところで、きっと断るはずある
何が正解なのか。我はわからない
「せんせ。愛を、間違えちゃ駄目ヨ」
「もう、遅いある」
もう、いっその事――
*
次の日。
彼を警戒するあまり、周りの友人から不審な目で見られた。
上手く誤魔化したが、不安が残る
すると、梅ちゃんと一緒に登校するのを確認
私や、彼女らをどんな目で見ているのか。疑問が浮かぶ
しかし、もう質問できるような勇気はない
だらだらと過ごし、放課後になってしまった
彼からの呼び出しで、一緒に帰ることになる。
しかし、距離は離れており、警戒心はマックスだ
「我の家に来るあるか?」
「い、いや」
「……」
ゆっくりと近づいてくる王は、きらりと光る何かを持っている
一瞬にして、殺されると確信した
逃げようとしているのに、足が震えて逃げられない
「や、やめて……おねがい、やめッ」
*
気絶させられたと思ったら、王の家にいた。
そして、目が覚めた刹那――
「再见」
赤い飛沫が、部屋中に飛び散る
そして私の意識も同時に消えていった
*
「一緒になれないなら、こうすればよかったあるね……」
美味しい。美味しい
鉄の味が、口の中に広がる
くせになる味。
「これで、一緒あるね」
さっきまであった彼女の体は、そこにはなかった
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初にーに。
どうでもいいですが、ニコニコ超会議に行ってきました。
目的の実況者さんを見られて満足でした。
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佳乃(プロフ) - ベルギーサアアアアン!! (2022年1月10日 2時) (レス) id: 0f3f2d8a6a (このIDを非表示/違反報告)
何でも - し、島国怖いィィィィィィィ!!!!! (2017年12月28日 3時) (レス) id: a7ec498160 (このIDを非表示/違反報告)
亜虞 - ヤンデレ、大好きです! (2017年7月26日 21時) (レス) id: 9daca0b6b1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきね - 続編楽しみにしてます! (2017年6月2日 20時) (レス) id: 24ee296c24 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ワイちゃん、ありがとうございます!ワイちゃん可愛いです (2017年6月2日 6時) (レス) id: ccfee82074 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずあめ@おれんじ | 作成日時:2017年4月16日 20時