【APH】ヤンデレカントリーズ

forty-one ページ42

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それからというもの、ロシアという国からの電話が鳴り止むことはなかった。
君に逢いたい、と何度も口にする





私は逢いたくないのに。実に面倒くさい









「兄さん、ロシアという国に逢わせてくれない？ ……電話が面倒くさい」





「……俺がガードするんだぞ」









兄という盾に守られながら、逢うことを決心したのだった









＊





世界会議の日に、私たちは初めて出会う。
きっと彼にとっては初めてではない。私が気づかなかっただけ









「Здравствуйте. 逢いたかったよー」





「……しつこいから来ただけですので」





「話す時間は五分は認めないんだぞ。一分で十分さ」





「君はいつも僕の邪魔ばかりするね。本当にうざいなぁ」









冷戦勃発。



私はそのまま冷戦をかわし、椅子へ座る。
すると随分前のように二人がはなしかけてくる









「チャオチャオ！ 久しぶりだねぇー」





「……どこにいたんだよ」





「ど、どうも。いや、少し閉じ込められてしまって」









前みたあの二人とは違う人物のようだ。
……優しい笑顔じゃなくて、何というか――兄と同じオーラを放っている







ジェシーを抱きしめ、平常心を保とうとする
が、力強く手首を掴んできた二人はこういう









「俺のものになれ」






「僕のものになって」









警戒心を解いてはならないようだ。









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(目を離した隙に……ぬかりない二人だ)

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