【APH】ヤンデレカントリーズ

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時間が経っても、兄は帰ってこなかった。
今は昼。フードコートはどこも混んでいる時間帯だ





イギリスは、いつものように紅茶を淹れる
それを、私にもくれるのだが、時々味が可笑しい






何となく察しているが、あまり考えたくないこと
……聞いたら、どうなるかな。





自分の身を守るため、あまり聞かないことにしているが、どうなんだろう

やはり、紅茶に血をいれているのだろうか。
それとも、私のカップだけに入ってるのだろうか





ああ、わからない。








そう考えていると、イギリスは不思議な顔をしながら聞いた。








「飲まねぇのか？」





「い、いや。飲むよ」









そうか。と安心したような顔をし、また紅茶を飲み始めた






……やはり、赤い。
しかも、さっきまでなかった傷がある









「……美味しいね、いつものことだけど」







少し鉄の味がするね、新しい茶葉かな？









「……だろ？ なんたって、この俺が淹れた紅茶だもんな」









にやり、と怪しい笑みを浮かべた
……もう、いいや









カップに入っていた紅茶を飲み干し、兄の帰りを待つことにした









*





きっと、勘の良いお前なら気づいてるはずだ



紅茶に、俺の血液を入れていることを。







最近、紅茶を淹れる度に躊躇うよな
知ってるんだぜ、お前のこと。


だって、ずっと見てるんだからな





小さい頃は気づかず美味しいって無邪気に笑ってたけどよ、最近じゃ少しひきつっている





でも、俺の血液を飲んでいると思うと興奮する

このままずっと、俺に依存してくれ。
永遠に、俺はお前を愛し続ける。約束しよう。









「ははっ」





「どうしたの？」





「何でもねぇよ」








いつ、お前は俺のになるのかな








楽しみだ









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