【APH】ヤンデレカントリーズ

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落ちた絵を見つめていると、扉が豪快に開いた。
とっさに隠れようとしたが、銀色の彼――プロイセンは私の腕を離さなかった







振り払う勇気もなく、体の力を抜く
ぎゅ、と私を抱きしめたプロイセン









赤い目は、ルビーのように綺麗









「あ、その、すみま、せん」





「あ、すまねぇ。絵が落ちて泣いてんのか？」





「そう、だけど」








よっこいせ、と言っては落ちた絵持ち上げた
なかなかの重さなはずだ。やはり国はすごい






遅れてカナダが来ると、私を睨んだ







びくり。







じわりと涙が出てくる
そんな私を慰めるのは、プロイセンだ





涙を拭い取り、まっすぐな瞳で私を見つめる









「……ねえ、プロイセン。離してよ……Aを……離してよッ！！」








怒鳴り声が、部屋に響いた









＊







聞いたことのない怒鳴り声を聞いて、流石にビビったのか、私を手放した

カナダはプロイセンを睨みながら、私を抱きしめる






これでもアメリカと兄弟なんだよなぁと思える瞬間である

……なめてはならない。









「……あとで、あとでね」





「……うん」









思い切り殴られることの恐怖が強すぎて、カナダを直視出来ない
助けてほしい。





ぱっと頭に浮かんだ兄







……依存してるつもりはないのに









早く帰ってきてほしい。そう思っている自分がいる









＿


(カナダ、お前の顔やばいぞ)

(……君が悪いんだから)

(君が僕のAに触れたから……彼女が汚れてしまった)

(僕は君を許さない)




焦げメープルうまうま。

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