優しさの牙 ページ25
side 金村A
康二君に宣言してから数日
それを行動に移す日がやってきた
会う場所を事務所に指定してくれたのは、今の私の現状を知ってるからなのか、過去のことを踏まえて人目のつかない場所にしてくれたのかは分からない
朝からソワソワの状態であるものの、ジャニーズアイランド開設の日も迫ってきてることもあって早朝から事務所に篭もりっぱなし
でも、いつもより捗らないのは優馬君が今の私にどういう反応をするのかが不安やから
もし今の私を拒絶された、私はこの仕事を辞めるのか
優馬君あっての今の私は存在する
命の恩人でもあり、一生拭えない傷を負わせてしまった人でもある
そんな彼に否定されればやっぱりこの世界を去るのか
去ることを想像するだけで心は苦しむ一方
望「珍しい、そんなぼーっとしてるなんて」
「…なん、で」
ずっと見つめていたはずのパソコン画面との間に小瀧くんの顔が現れていた
いつの間にやってきたのか、どれほど私の意識が止まってたのかは不明で
「なんでここに…」
望「仕事の会議
丁度終わったしAの顔でも見とこと思って…この前のこともあったしさ」
この前のことと言われてすぐに何のことか分からんくて首を傾げていれば、
望「カウコンの時。俺Aに失礼な事言ったの気にしててんけど…」
「え？そんなん言われてませんけど…」
望「康二のこと」
康二君のことをなにわ男子から外したのは私かと聞かれた
けど、
「全然失礼なことじゃないですよ
確かに事実やし。何にも気にしてません、普通に忘れてたぐらいやから」
望「ほんまに？俺の事嫌いになってへん？」
「別に嫌いじゃないですよ、気にしなくて大丈夫ですよほんとに」
そう言うとアンドの表情で膝を折り曲げて崩れ落ちた
望「良かった…嫌われたかと思って１週間ずっと心残りやってんから」
「気にしすぎですよ」
そんな会話を続けていたら私のスマホに通知が来る
瞬時にスマホを取れば予想通りやっぱり優馬君で
優馬6階の奥にある会議室で待ってる
集合時間の2時間前
もう優馬君は着いているようで
望「誰から？」
「…私、用があるので失礼しますね
スタッフさんもうすぐ帰ってくると思うんで鍵は開けたままにしといてください…では」
小瀧君には多くを語ることはせず、そのまま部屋を出た
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柚月(プロフ) - ひびたんさん» コメントありがとうございます。 ただ今シングルマザー始めましたの作品は編集中でして、編集が終わったページを順次公表している次第です かなり不定期更新ですが、ご理解いただければ幸いです！ (2020年1月14日 22時) (
レス) id: 485849d8f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひびたん - 突然すみません。いつも楽しく拝見させていただいています。他の作品も読みたいのですが、パスワードを教えてもらったりはできますでしょうか？ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 02936c549c (このIDを非表示/違反報告)
ひびたん - こんばんは (2020年1月6日 23時) (レス) id: 02936c549c (このIDを非表示/違反報告)
かえる - 最初から読ませてもらっているのですが、毎回とても感動しています。本当にこのシリーズが大好きです。いつもありがとうございます。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 78c8ddfb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月
| 作成日時：2019年8月23日 21時
