初日と 4 ページ11
side 末澤誠也
楽屋に戻れば同部屋のリチャが俺の方をジッと見つめてきて
リチャ「…渡してきたん？」
「まあ…予想以上にすんなり受け取ってくれたわ」
リチャ「え、意外」
リチャにはちょっと相談してたから、このことは知ってて
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元はと言うと、年末に忘年会的な感じで大阪に帰ってきた優馬に2人でご飯に行こうと誘われたのがきっかけやった
いつもの感じとは違うなと思いながらもお酒を飲んでたらいきなり真剣な表情で尋ねてきて
優馬『…あのさ、Aのことでさ』
『…うん、』
何となくAの事ちゃうかなっていうのは察してたから大して驚きはなかった
丈にAの話を持ちかけるのは気まずいって事は分かるけど何で俺なのかについては疑問が残ったけど
優馬『のんちゃんは居場所知ってるみたいやねんけど俺喧嘩みたいな感じになって気まずくて…
誰か関西Jrの中でAの居場所知ってる人おらん？』
『…え？』
てっきりAが事務所で働いてることを知ってると思ってた
優馬『…知らんよな』
『いや、俺知ってるけど…』
なんならここ数日はほぼ毎日顔合わせてたし
優馬『え、ほんまに…？』
『…いや、ほんまやけど』
そう言うと、グイッと前のめりになって
優馬『どこにおるん！』
『どこって…』
優馬『何してるん？大学にはまだ通ってるん？』
質問が矢継ぎ早に飛んでくる
『俺から言えるのは…ちゃんと会って話した方がいいってこと』
俺の口から説明することは出来へんと思ったから
優馬が想像してるAの今の生活とは180度違うと思われる生活をしてると考えられるし
優馬『でも…、』
躊躇う優馬にとりあえず連絡先を無理矢理書かせた
これを俺が直接渡すってことで話が成立した
Aが会いたくないと思うなら連絡してこうへんやろうし
それならと優馬は折れてくれた
優馬はAの今の生活を邪魔したくないという思いが強かった
自分は会いたくて仕方ないはずやのに、相手の幸せを第一に考える優馬の姿にカッコ良さと共にもどかしささえも感じてしまう
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柚月(プロフ) - ひびたんさん» コメントありがとうございます。 ただ今シングルマザー始めましたの作品は編集中でして、編集が終わったページを順次公表している次第です かなり不定期更新ですが、ご理解いただければ幸いです！ (2020年1月14日 22時) (
レス) id: 485849d8f0 (このIDを非表示/違反報告)
ひびたん - 突然すみません。いつも楽しく拝見させていただいています。他の作品も読みたいのですが、パスワードを教えてもらったりはできますでしょうか？ (2020年1月6日 23時) (レス) id: 02936c549c (このIDを非表示/違反報告)
ひびたん - こんばんは (2020年1月6日 23時) (レス) id: 02936c549c (このIDを非表示/違反報告)
かえる - 最初から読ませてもらっているのですが、毎回とても感動しています。本当にこのシリーズが大好きです。いつもありがとうございます。 (2019年9月11日 22時) (レス) id: 78c8ddfb0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚月
| 作成日時：2019年8月23日 21時
