蒼い燈 Aoi_Hikari 19 (ページ10)

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暴露ページ10

side 小瀧望

優馬「のんちゃんが誘うなんて珍しいなー」

向かいに座っている優馬はそう言いながらビールを煽った

「あんな、話したいことがあって、」

優馬「なんでそんな真剣な顔なんよ。笑」

どうしても伝えないとあかんと思った

口止めはされたけど、優馬は知る必要がある

それに世間に完全に知られてしまうのはもう時間の問題やと思ったから

メディアや知らない人から知ってありもしない噂まで耳にするなんてして欲しくなかった

俺は息を飲んで言葉を発した

「…A、のこと、やねんけど…」

優馬「…あー、大学の目撃情報やろ？

それやったらマネージャーさんがTwitter見せてくれたよ」

「…どう思った？」

そう伺えば、俺の目を見ながらビールを一口ゆっくり流し込んだ

優馬「…どうって、

…ほんまの情報なんかも分からんし、何とも言われへんけど」

「ほんまやったら？」

優馬「…幸せにしてるならいいんじゃない？

俺はもう会わんよ…もう過去の呪縛で拘束させたくないし」

「…なんでっ…ずっとAのこと好きやったやん…！！」

優馬「俺は好きやで？でもそれとは別やん…

Aが会いたがらんのに会いたい？嫌がっても？

俺はただ幸せになってくれるならいいよもう…」

優馬は大人やった

でも俺には気持ちを無理矢理閉じ込めてる風にしか見えへんかった

「…後悔せえへん？」

優馬「…後悔なら、とっくの前にしてるよ

もう今更どうこうなんて求めてない…」

あの事件のことが蘇ったのかわずかに瞳を潤わせた

やっぱり悲しみの釘は刺さったままやった

優馬「…何、Aに会ったん？」

「……うん」

そう頷けば瞳を震わせて目を逸らした

ほら、やっぱり会いたいくせに

優馬「…元気やった？」

「…さあね

自分で会いに行って確かめれば？」

だからわざと突き放した

会いに行けばいいって