蒼い燈 Aoi_Hikari 19 (ページ40)

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多忙な年末 2 ページ40

side 藤原丈一郎

「…え？」

和也「…今、何て言った…っ、」

A「だから、リューンの再演」

そう言って詳細が書かれた紙を渡された

そこには確かにリューンの再演について書かれてた

日程は来年の6月から約1ヶ月間

しかも前には回らなかった場所での公演もあったりして

あの夢のような舞台をこんなにも早くもう一度出来るなんて思ってなかったから嬉しくて仕方なくて

グッと込み上げるものを思わず抑え込む

A「リューンの再演もある中、バーチャルは引き続き毎日配信する予定です

さすがに時間が被ってたりしたらお休みにしたり時間をズラすみたいですけど」

和也「多忙やん、俺ら。笑」

そう言いながらも嬉しくて仕方なくて笑顔のままな大橋

「年明けめっちゃ忙しいな、俺ら」

あけおめコンサート、バーチャルアイドル、リューン再演

それに春松竹だってある

A「今多忙やって思ってたらやっていけないぐらい、これからもっと忙しくなりますよ」

「え？」

A「まだ言えませんけど、なにわ男子単位での仕事がいくつか増えます

あと、年明け早々恒例のJr大賞も忘れないように」

和也「出た！Jr大賞！」

A「とりあえず2019年の関西Jrはもう凄いことになりそうなんで

その覚悟だけ持って期待以上の活動をして頂ければもう言うことないですけどね」

「頑張るよ、そりゃこんなにチャンス貰ってるんやから」

正直、なにわ男子に選ばれて怖く思うことがあった

元々メインメンバーとして活躍してた5人

メディアの露出度も、知名度もファンの数も5人が圧倒的に多い

だから大橋と2人、取り残されるんじゃないかって

面と向かって大橋はそんなこと言わんかったけど、何か焦りのようなものは俺と同じで見えてた

2人でお互い見えない所でも練習したり、自分なりの特技…俺はお笑い、大橋は歌をこっそり磨いたりしてて

ダンスだって自主練したり、なにわ男子として相応しい人間になるために努力してた

それが報われたように思えて嬉しかった

自分の努力の成果がでたことも嬉しいし、なにわ男子に貢献出来たことが何より安心できた