千秋楽は 3 ページ34
side 金村A
進藤「…本当に良いのね?」
淳弥「…はい。先週、正式に内定先にも伝えてきました」
ジャニー「…分かったよ」
千秋楽直前、淳弥君と進藤さん、ジャニーさん、そして私の4人で話し合い…というか事後報告が行われた
·
淳弥「…春松竹を期に社会人として一般企業に就職します」
私がスタッフとして加入する前からその話は裏で進んでいた
でも今日正式に決まったらしい
進藤さんに渡された書類に名前を書いていく淳弥君
もうこれを書き終われば、淳弥君は春から別の道を歩むことになる
印をきっちりと押し終わった後、彼は深く頭を下げた
淳弥「長い間お世話になりました…」
進藤「…辞めてよ、まだ春もいるのに」
淳弥「…ですね」
まだ一緒にいる時間はあるとはいえ、もうそれは限られた時間になる訳で
それを実感してしまったからこそ、寂しさが募っていく
淳弥君が部屋から出て行った後、進藤さんがポロリと零す
進藤「朝田も室も向井も…一気に居なくなると寂しくなるわね」
「…そうですね」
それでも私達にはクヨクヨしてる暇なんて残されてなくて
千秋楽の為に切り替えていかなければいけない
進藤「さて、千秋楽楽しみね
こんなにも複雑なクリパ千秋楽なんて初めてじゃない?」
ジャニー「複雑って何」
「…色んな感情が交錯しすぎてるってことですよ」
退所決断直後の淳弥君
クリパをスタート地点と捉え、絆を深めてこれから躍動しようと息巻くなにわ男子
来月にはSnowManに新加入する康二君と関西Jrを卒業する龍太君の、恐らく関西Jrとして松竹座に立つ最後の舞台
そして多くの関西Jrはこのクリパで今後の新グループに加入し、大逆転を狙いアピールしていた
人によってスタンスがバラバラで、でも前半と違うのは全員が全力ってこと
誰一人手を抜かなかった
それは自分自身の未来を自分なりに描けてたから
だからこそ全力で足掻けてたし、努力できていた
そんな彼らの千秋楽が幕を開けた____
372人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくらんぼ(プロフ) - 更新される度わくわくしながら読ませて頂いてます!蒼いシリーズ以外でこんなにも引き込まれる作品に出会ったことがないです!更新大変だとは思いますが頑張ってください!! (2019年8月20日 0時) (レス) id: e33cf7e328 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚月 | 作成日時:2019年7月28日 1時